サムスンの次期フラッグシップモデル「Galaxy S26」シリーズの発売が予定より遅れているようです。この影響が、すでに販売中のGalaxy S25シリーズにも及んでいることが新たなリークで明らかになりました。次期ソフトウェア「One UI 8.5」の提供が延期されたと報じられています。
One UI 8.5の配信スケジュールが後ろ倒しに
信頼性の高い情報源として知られるリーカーのTarun Vats氏によると、Galaxy S25シリーズ向けの「One UI 8.5」ベータ版が当初予定されていた11月末から延期されたとのことです。
One UI 8.5は本来、Galaxy S26シリーズに合わせて正式リリースされる予定でしたが、その前段階としてS25向けにベータテストが行われる見込みでした。しかし、サムスンがGalaxy S26 Plusのラインナップ維持を決定したことで、シリーズ全体の開発スケジュールがずれ込み、結果としてリリース時期が来年3月頃まで後ろ倒しになると見られています。
Android 16ベースの小規模アップデート
One UI 8.5はAndroid 16をベースにしたマイナーアップデートとされており、AI機能の拡充や複数チャットボットの統合、Google Pixelのような通話画面、iOS 18を意識した「Liquid Glass」風エフェクト、3Dアイコンの導入などが予定されています。
機能面では魅力的な要素も多いものの、ユーザーが求めているのはむしろ不具合修正です。というのも、9月中旬に配信された「One UI 8」で一部端末に不安定な動作が発生しており、早急な修正アップデートが必要と指摘されています。
サムスンが小規模な修正パッチを先行配信する可能性もありますが、現時点ではそうした動きは確認されていません。
アップデート再び遅延の悪循環に
昨年の「One UI 7」（Android 15ベース）は配信が大幅に遅れたものの、その後の「One UI 8」でようやくスケジュールが安定しつつありました。ところが、今回のOne UI 8.5延期によって再び**“待たされるサイクル”に逆戻り**する可能性が出てきました。
もしサムスンがGalaxy S26シリーズの発売に合わせてOne UI 8.5の正式配信を行う場合、現行機種のユーザーは数カ月単位で待たされることになり、さらに旧モデルに至っては配信までかなりの時間がかかると予想されます。
延期が連鎖的な混乱を招く
今回の事態は、1つのスケジュール変更が他のプロジェクトに domino 的に影響を与える典型例といえるでしょう。
サムスンはこれまで比較的順調にアップデート体制を整えてきましたが、S26シリーズの遅れがそのリズムを再び崩すリスクがあります。
新機能よりもまず安定性を重視するユーザーが多いだけに、サムスンがどのようにバランスを取っていくかが注目されます。
