
ソニーの次期フラッグシップ完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM6」(型番:YY2985)が、米国FCCの認証を取得しました。中国での認証から約2週間あまりでの登場となり、発売に向けて着実に準備が進んでいることが分かります。
外観は現行モデルを継承、質感の刷新に期待
FCCの資料からは大きな仕様の詳細は確認できませんが、外観については現行のWF-1000XM5同様、丸みを帯びたデザインが踏襲されているようです。一方で、前モデルで賛否が分かれた光沢の強い表面仕上げについては改善が期待されます。
内蔵バッテリーとアンテナ設計
イヤホンには引き続き3.85Vの内蔵バッテリーが搭載されますが、容量については明らかにされていません。アンテナ設計はWF-1000XM5と同じモノポール型で、ゲインは-2.5dBiとわずかに強化。前世代は-3dBiだったため、通信安定性の向上が見込まれます。

また、アンテナやSiPの製造は前モデルと同じくGoertek社が担当していることも判明しました。左右イヤホンでゲインにわずかな違いが見られる点については、今後の解析が待たれます。
SoCは再びMediatek製か
テストには「Earbuds_BT_test」というソフトが使われており、これはソニーのLinkBudsと同系統のもの。LinkBudsにはMediatek製SoCが搭載されていたため、WF-1000XM6にも同社のチップ(MT2855)が採用される可能性が高いとみられます。
発表は2026年初頭の見込み
今回のFCC資料の短期秘匿期間は2026年3月末までに設定されています。しかし、WF-1000XM5のケースでは秘匿解除予定の約1か月前に発表されており、この流れを踏まえると「WF-1000XM6」の正式発表は2026年1月下旬から2月初旬ごろになる可能性が高いと考えられます。
ただし、このスケジュールでは年末商戦に間に合わず、ソニーはあえて次の年明けに照準を合わせているとも読み取れます。
次期モデルに寄せられる期待
今回のFCC認証から分かる新情報は限られるものの、アンテナ性能の強化やMediatek製SoCの搭載が濃厚となっており、通信安定性や処理性能の改善に期待が集まります。今後は外観や音質、ノイズキャンセリングの精度といった部分について、さらなるリークが出てくることになりそうです。