
7月のGalaxy Unpackedで発表された「Galaxy Z Fold7」と「Galaxy Z Flip7」が、米国市場で予想以上の反響を呼んでいます。折りたたみスマートフォン市場はここ数年で着実に拡大を続けていますが、今回の最新世代はその勢いをさらに押し上げる存在となっているようです。
Z Flip7、他社からの乗り換え需要が過去最高に
サムスンによると、特にZ Flip7は過去のFlipシリーズと比べても「他ブランドからの移行」が過去最多を記録。従来のGalaxyユーザーだけでなく、初めてGalaxyを手にする人々を大きく引き寄せています。
一方でZ Fold7も順調に売れ行きを伸ばしており、予約段階から歴代最高を更新。発売後も勢いは衰えず、現時点で前世代モデル比およそ50%増の販売を記録しています。
SシリーズUltraからの移行も拡大
興味深いのは、既存Galaxyユーザーの動きです。特にSシリーズUltraからFold7に乗り換えるケースが増えており、現在ではFold7購入者の約3割を占めています。サムスンの最高峰であるUltraからの移行が進むということは、Fold7が「Ultra級の体験」に加え、折りたたみならではの独自機能を備えていると消費者に受け止められている証といえるでしょう。
第7世代で磨かれた完成度とAI体験
Galaxy Z Fold7・Z Flip7は第7世代の折りたたみ端末として、薄型化や軽量化を徹底。これまでのフィードバックを反映した使いやすさに加え、一般的なバータイプのフラッグシップと同等の安心感を持たせることで、より幅広い層に受け入れられやすくなっています。
さらにAI機能の利用率も高く、最新モデルでは約8割のユーザーがAIを体験し、その多くが日常的に活用しているとのことです。特に「Circle to Search」や「Gemini」、新たにZシリーズで導入された「Now Brief」などが人気を集めています。写真編集支援の「Photo Assist」や通訳機能「Interpreter」も繰り返し使われるケースが増えており、AI活用が日常の一部になりつつあります。
折りたたみ市場を大きく変える存在に
登場からわずか数か月で、Galaxy Z Fold7とZ Flip7は折りたたみスマホの市場に大きなインパクトを与えました。長年の技術革新を土台にした高い完成度と、新しいAI体験が融合することで、従来ユーザー・新規ユーザーを問わず強い支持を集めています。
この勢いを背景に、Galaxy Zシリーズは2026年に向けてさらに存在感を強めていくことになりそうです。