
Appleが2024年2月に発表した「Apple Vision Pro」以降、混合現実(MR)市場は急速に活気づいています。サムスンも今年、Android XRを搭載した「Project Moohan」を投入予定と明らかにしましたが、そこに新たな競合としてVivoが参入します。同社のプロダクトマネージャー・韓博潇(Han Boxiao)氏が、自社初のMRヘッドセット「Vivo Vision」の開発を公式に認め、発売が近いことを示唆しました。
軽量で快適な装着感
韓氏は最近、社内に設置されたMR体験ゾーンで「Vivo Vision」を試用したといい、その印象を語っています。まず強調したのは装着時の快適さです。正確な重量は明らかにされていないものの、「まるでAirPods Maxを着けているような軽さ」で、思わず長時間使いたくなる“中毒性”があると表現しました。
洗練されたデザイン
次に、デザイン面でも高く評価。ミニマルでありながらエレガント、さらにフラッグシップ機にふさわしい仕上げで、「一目で魅了される」と語っています。韓氏は発表に先立ち、製品デザインを写した画像も公開しました。
迫力ある映像体験
さらに、視覚体験についても言及。詳細はまだ明かせないとしながらも、今後登場予定のフラッグシップスマホ「Vivo X200 Ultra」で撮影したパノラマ写真をヘッドセットで表示した際、「息をのむほど美しい光景が広がった」と話しています。現在は発表イベントに向けた準備が進行中で、公式チャンネルのフォローを呼びかけました。
市場投入は間近か
著名リーカーのDigital Chat Station氏によると、「Vivo Vision MR ヘッドセット – Explorer Edition」は、Apple Vision Proに近い体験を提供する初の大手スマートフォンブランド製MRデバイスになるとのこと。直感的かつ没入感の高い使用感が期待され、発売も目前だとしています。
Vivoは今年9月から10月にかけて中国市場向けの大型発表会を予定しており、その場で次期フラッグシップ「Vivo X300」シリーズとともに「Vivo Vision」がお披露目される可能性があります。混合現実分野での新たな競争は、いよいよ本格化しそうです。