Nothingが開発中の次期フラッグシップスマートフォン「Nothing Phone (3)」が、米国の大手小売チェーンWalmartのビジネス向けサイトに一時掲載され、話題となっています。正式発表を前に、ラインナップの一部仕様が垣間見える形となりました。

米国・カナダでも正式展開へ
「Phone (3)」は、2023年に発売された「Phone (2)」の後継モデルで、2025年7月の発表が予想されています。今作は、AT&TおよびT-Mobileの4G/5Gバンドを完全サポートし、アメリカとカナダ市場で本格展開される初のモデルになる見込みです。
Walmartにてスペック一部判明、上位モデルは16GB/512GB構成?
Walmartに掲載された「Nothing Phone (3)」の商品ページでは、外観画像に「Phone (2)」のものが流用されているほか、スペックの多くが「Phone (3a) Pro」からの引用と思われる内容でした。ただし、メモリとストレージに関しては「16GB RAM/512GBストレージ」と記載されており、新たな最上位構成の存在を示唆しています。
これまでの情報によると、標準構成は「12GB RAM/256GBストレージ」とされており、今回の記載が正しければ、よりパワフルな上位モデルも投入されることになります。
価格は最大899ドル、ついにフラッグシップ価格帯へ
「Phone (3)」の価格は、12GB/256GBモデルが799ドル、16GB/512GBモデルが899ドルと噂されており、Nothingとしては過去最高額の端末となる見込みです。この価格帯は、Google PixelやSamsung Galaxy、Apple iPhoneといった主要ブランドのフラッグシップモデルと真っ向から競合する水準です。
Glyph LED非搭載、新たな背面ギミックを採用か
公式ティーザーによれば、「Phone (3)」では「プレミアム素材の採用」や「パフォーマンスの大幅向上」、「次のレベルに進化したソフトウェア体験」などが予告されています。一方、Nothingシリーズの象徴ともいえる背面の「Glyph LEDインターフェース」は非搭載になるとの情報もあり、新たにAsus ROG Phoneのようなドットマトリクス型のディスプレイを搭載する可能性が浮上しています。
正式発表前ながらスペックや価格帯、方向性の一端が徐々に明らかになりつつある「Nothing Phone (3)」。これまで“ミニマルで尖った中堅機”という印象の強かったNothingが、フルスペックのフラッグシップ市場に本格参戦することになりそうです。今後の正式発表に注目が集まります。