
中国市場で発売されたばかりの「Vivo X200 Ultra」ですが、すでにその後継モデルとなる「X300 Ultra」に関する噂が浮上しています。信頼性の高いリーカーとして知られる「Digital Chat Station」がWeiboで投稿した最新情報によれば、X300 Ultraはこれまでにないカメラ機能を備える可能性があり、注目が集まっています。
トリプル200MPカメラに加え、連続ズームの導入も?
Digital Chat Stationの投稿によると、VivoはX300 Ultraに3つの200メガピクセルセンサーを搭載するだけでなく、多焦点レンズと連続光学ズーム機能を備える計画も進めているとのことです。
特に注目すべきは、この「連続光学ズーム(continuous optical zoom)」の存在です。これは現在、ソニーのXperia 1 VIIなど一部のXperiaフラッグシップモデルにのみ実装されている高度な技術であり、競合他社ではまだ採用例が非常に限られています。
ズーム域を段階的ではなく滑らかに移行できるこの機能は、デジタル補正に頼らず高画質を維持したまま広範な焦点距離に対応できる点が特徴です。Vivoがこれを独自に実装できれば、スマートフォンのカメラ性能競争において一歩抜きん出ることになるでしょう。
現時点では試作段階、ただし情報源は信頼筋
もちろん、今回の情報はまだ開発初期段階の内容であり、今後仕様が変更される可能性もあります。X300 Ultraの正式発表は早くても約1年後と見られており、まだ確定情報とは言えません。
それでも、Digital Chat StationはこれまでVivo X200 Ultraなど多数の製品情報を的確にリークしてきた実績があるため、その発言は業界内でも注目されています。今回の投稿も一時的に編集履歴にのみ表示された形式で公開されており、この手法も同氏特有のスタイルです。
ソニー技術の”流出”ではなく、業界全体の進化か
なお、この連続光学ズームはもともとソニーがXperiaシリーズで独自に開発・搭載していた機能です。そのため、もしVivoがこれを実用化するとなれば、同様の機構を自社で再設計している可能性があります。これは技術流出ではなく、スマートフォンカメラのハードウェアが次のステージに突入しつつあることを示しているのかもしれません。
2026年フラッグシップの本命となるか
X300 Ultraは、Vivoにとって次世代のカメラフラッグシップとなることが期待されています。X200 Ultraが中国限定展開だったことを考えると、X300 Ultraでグローバル市場への展開が本格化する可能性もあり、今後の動向がますます注目されます。
現時点ではあくまで初期情報に過ぎませんが、Vivoがこのまま計画通りに開発を進めた場合、2026年前半にはスマートフォンカメラの新たなスタンダードを打ち立てる存在になるかもしれません。引き続き、同社の発表に注目していきたいところです。