
次世代フラッグシップ向けチップセットの発表競争で、MediaTekが再びQualcommをリードする可能性が浮上しています。最新の情報によると、MediaTekの新型SoC「Dimensity 9500」は、Snapdragon 8 Elite 2よりも先に市場投入される見込みです。
Snapdragon発表前にDimensityが登場か
昨年、MediaTekは「Dimensity 9400」を、Qualcommは「Snapdragon 8 Elite」をそれぞれ10月に発表しましたが、Dimensity 9400が数日早く先行して登場したことは記憶に新しいところです。
そして今年もその流れが続くかもしれません。業界内で信頼度の高いリーカー「Digital Chat Station」によると、Dimensity 9500はSnapdragon 8 Elite 2よりも先に発表される予定だといいます。具体的な日程はまだ公表されていないものの、9月中旬にも発表される可能性があるとのことです。
なお、Qualcommはすでに「Snapdragon Summit」を2025年9月23日に開催すると告知しており、このイベントでSnapdragon 8 Elite 2が正式にお披露目されると見られています。
期待される性能と対応機種
Dimensity 9500では、パフォーマンス面の強化はもちろん、AI処理能力の向上なども期待されています。すでにベンチマークアプリ「AnTuTu」におけるスコアも一部リークされており、前モデルからの着実な進化が感じられる内容となっています。
実際にこのチップを搭載する端末としては、OPPO Find X9やVivo X300シリーズなどが有力です。これらは前モデルでDimensity 9400を採用していたことから、今回もその流れを引き継ぐ形になりそうです。
一方、Snapdragon 8 Eliteを採用していたGalaxy S25シリーズやOnePlus 13などは、その後継モデルにSnapdragon 8 Elite 2を搭載する可能性が高いと見られています。
発表時期が製品サイクルにも影響
Dimensity 9500がSnapdragon 8 Elite 2よりも早く登場すれば、各社のフラッグシップスマートフォンの発売タイミングにも影響を与えることは間違いありません。先行してチップを確保できるメーカーが一歩リードする展開も予想され、年末商戦に向けた重要な動きとなりそうです。
なお、今回の情報はあくまで非公式のリークに基づくものであり、今後変更となる可能性もあるため、引き続き動向を注視する必要があります。
今年のフラッグシップ市場では、MediaTekとQualcommの間で再び激しい火花が散ることになりそうです。どちらのチップが最終的にユーザーから支持を得るのか、注目が集まります。