
2025年6月現在、ソニーの最新フラッグシップモデル「Xperia 1 VII」において、おサイフケータイ機能の利用時に端末が強制再起動するという不具合報告がユーザーから相次いでいます。特に、端末がロックされた状態で電子マネー決済を試みた際に発生するという共通点があるようです。
ロック画面状態で決済→スマホがフリーズ・再起動
最初に報告を行ったユーザーは、Xperia 1 VII(SIMフリーモデル)でnanacoや楽天Edyといった電子マネーを使用中に、スマホが突然再起動してしまう現象を確認したと投稿。特にロック画面状態でリーダーにかざした場合にこの事象が発生し、決済処理が行われないだけでなく、その直後に電源が落ち、自動で再起動がかかるという深刻な症状が発生したとしています。
同様の症例は複数のユーザーからも寄せられており、ダイソーやセブンイレブン、自販機でのiD決済などで発生。あるユーザーは、ロック状態でiDを使おうとして画面が真っ暗になり、反応がなくなってしまい、慌ててドコモショップに駆け込んだという体験談も共有しています。
一部の端末ではロック状態でも正常動作との報告も
一方で、おサイフケータイの設定によって「ロック中も決済可能」な状態にしていれば問題が起きないとする報告もあります。
おサイフケータイアプリには、ロック画面中の決済を制御する機能が備わっており、右上に表示される南京錠のアイコンで設定状況が確認可能。これをオフにすることでロック状態でもタッチ決済が有効になる仕様です。ただし、報告者の一部は南京錠アイコンが開いている(=ロックされていない)にも関わらず不具合が発生していると述べており、必ずしもこの設定だけで回避できるとは言い切れないようです。
回避策と対処法
現時点での主な対処法は以下の通りです。
- 決済時は画面ロックを解除し、画面が点灯した状態でリーダーにかざす
- おサイフケータイアプリと電子マネーアプリを一度アンインストール→再インストール
(※アプリ再インストール時は「預ける」操作でデータを退避することが推奨されます) - それでも改善しない場合は、端末を初期化して再設定
また、あるユーザーはモバイルSuicaでは問題なく支払いができたと報告しており、特定の電子マネーアプリとの相性問題の可能性も示唆されています。
今後の対応に期待
不具合の発生状況を見る限り、ハードウェアというよりはソフトウェア(OSもしくはおサイフケータイ系アプリ)に起因する可能性が高いと考えられます。XperiaシリーズはFeliCa対応機として長年の実績があるだけに、今回のような不具合が発生している点については、ユーザーとしても困惑を隠せません。
今後、ソニーまたは関連アプリ開発元からの公式な見解やアップデート対応に期待したいところです。購入直後にスマホ決済が使えないという状況は、利用者にとっても大きなストレスとなりかねません。現時点では、できるだけ画面オン状態での決済を心がけることが安全策と言えるでしょう。