Vivoが次期フラッグシップモデル「X200 Ultra」で、スマートフォンカメラの新たな進化を目指しています。これまでVivoのXシリーズはZEISSと協業してきましたが、今回のX200 Ultraでは富士フイルムとの提携が発表され、特に色再現や画像処理技術の面でさらなる向上が期待されています。
発売は2025年4月を予定しており、前モデルと同様に中国市場限定となる見込みです。
富士フイルムとの協業がもたらす新たな映像体験
VivoはこれまでZEISSとのパートナーシップを維持しながら、スマートフォン向けのカメラ技術を磨いてきました。今回の富士フイルムとの協業では、特に色彩表現と画像処理の分野において、よりプロフェッショナルな品質を追求。
富士フイルムはカメラ業界で高く評価される独自のカラーサイエンスを持ち、これがX200 Ultraの画像処理に組み込まれることで、より自然で鮮やかな発色が実現されると期待されています。写真愛好家から一般ユーザーまで、幅広い層にとって魅力的なスマートフォンになるでしょう。
X200 Ultraの進化したカメラ機能
X200 Ultraは、Vivo独自のAIプロセッシングチップ「A1チップ」を搭載し、より高速かつ効率的な画像・動画処理を可能にします。
さらに、以下のような高度なカメラ機能が搭載される見込みです。
- 4K@120fps HDR動画撮影：ダイナミックレンジの広い滑らかな映像が撮影可能
- 新Live Photo機能：動きのある瞬間をより鮮明に捉える
- 5軸手ブレ補正：暗所や動きのあるシーンでもシャープな撮影が可能
- プロフェッショナル向け専用カメラモード
背面には円形のカメラモジュールを搭載し、以下の3つの高性能レンズが採用されるとみられています。
- 50MP メインカメラ（1/1.28インチセンサー）
- 50MP 超広角レンズ（1/1.28インチセンサー）
- 200MP ペリスコープ望遠カメラ
この200MPペリスコープ望遠レンズは、従来よりも大型化しており、超高解像度のズーム撮影が可能になると期待されています。
Snapdragon 8 Elite搭載、ディスプレイも大型化
プロセッサには最新のSnapdragon 8 Eliteを採用し、前モデル（Snapdragon 8 Gen 3）から大幅に性能が向上。電力効率も改善され、より快適な操作感が期待できます。
ディスプレイは、従来の6.78インチから6.8インチに若干拡大し、2K解像度の8T LTPOパネルを採用。画面はマイクロクアッドカーブドガラスで保護され、視認性や耐久性の向上も図られています。
中国限定ながら、海外でも注目の一台に
X200 Ultraは前モデルと同じく中国市場専用モデルとして発売される予定です。しかし、スマートフォン愛好家の間では既に大きな注目を集めており、海外向けの輸入販売も期待されています。
実際、前モデル「X100 Ultra」は海外のガジェット通販サイトGeekwillsで約899ドル（約13万5000円）で販売されており、今回のX200 Ultraも同様のルートで入手可能になるかもしれません。
Vivoと富士フイルムの協力が生み出す新たな映像体験。X200 Ultraは、スマートフォンカメラの可能性をさらに広げる一台となりそうです。
