2024年の大半のフラッグシップモデルに搭載されるクアルコムの最新・最高性能のチップセット、Snapdragon 8 Gen 3。
すでに海外では同モデルを搭載した機種が複数リリース済みで、国内でもXperia 1 VIやAQUOS R9シリーズなどに搭載することが予想されています。
一方、このSD8Gen3にはいくつかの「派生チップセット」が存在すると言われており、以前から情報が出ているのが「Snapdragon 8s Gen3」と「Snapdragon 7+ Gen3」の二つ。
これら2つのSoCはCPUのコア構成はすべてSD8Gen3と同じと言われており、性能差を含め、謎の多い「トリオ」となっています。
しかし今回、この謎を解くカギとなるこれら3つのSoCの違いに関する情報が見つかりました。
Snapdragon 8 Gen3 vs. 8s Gen3 vs. 7+ Gen3の違い
これまでの情報通り、やはりCPUのコアがCortex-X4、Cortex-A720、Coretex-A520という点はすべて同じですが、各コアのクロックスピードが異なります。
興味深いのはSD8sGen3とSD7+Gen3の違いで、プライマリコアとパフォーマンスコアのクロックスピードはSD8sGen3の方がSD7+Gen3よりも若干高くなっていますが、高効率コアのクロックスピードに関してはSD7+Gen3の方が高くなっているという点。
この感じだと、SD8sGen3とSD7+Gen3ではCPUのベンチマークスコアにおいて大きな違いはなさそうです。
一方、GPUに関しては3チップとも異なり、SD8sGen3に搭載のGPUはAdreno 735というSD8Gen2に搭載されていたのAdreno 740とSD8Gen1のSD730の中間に位置するチップ。
よって、SD8sGen3のグラフィック性能もちょうどSD8Gen2とSD8Gen1の中間くらいになることが予想されます。
SD7+Gen3に搭載のAdreno 732もこれまで見たことのないGPUですが、おそらく性能的にはAdreno 735に若干劣るくらいの性能となることが予想されます。
なお、これまでの情報によると、Snapdragon 7+ Gen3を搭載して今後リリースされる機種は「OnePlus Ace 3V」「OnePlus Nord 4(Nord 5かも)」「Realme GT Neo6 SE」など。
そしてSnapdragon 8s Gen3搭載機種は「Xiaomi Civi 4」や「Realme GT Neo6 SE」と言われています。
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