無印Galaxy S23とS23 Ultraでは「最高性能」に意外な差があることが判明

本日正式発表の国内向けGalaxy S23シリーズ。

Galaxy S23はドコモとau、そして楽天モバイルから。そしてGalaxy S23 Ultraはドコモとauが取り扱うことが確定しており、あとはSIMフリーモデル/直販モデルの存在があるかないか、といったところが注目点となっています。

一方、このGalaxy S23とS23 Ultraはカメラや他の部分でも仕様の異なる部分が多く存在し、「兄弟モデル」と言うよりは少しランクの違うレベルの機種同士という感じもします。

一方、このS23/S23 UltraはチップセットはSD8Gen2と同一で、理論上、両者の間にベンチマーク上の性能差はほとんど出ないはずです。

しかし今回、これら2モデルのGeekbench上のベンチマークスコアを比較したところ、少し興味深い「違い」が発見されました。

Galaxy S23とS23 Ultraのベンチマーク上の性能差比較

まずはGalaxy S23とS23 UltraのGeekbench 6.0における期近50回分のスコアの平均：

ご覧のように若干Galaxy S23 Ultraの方がスコアは高くなっていますが、これくらいならば誤差の範囲と言えなくもありません。

しかし、興味深いのは両者の「最高性能」の違い。

ご存知のように、ベンチマークスコアは同一個体で測定しても測定毎にスコアは上下し、調子の良いときと悪い時では2～3割の差が出ることはざら。

一方、このGalaxy S23とS23 Ultraの高スコアが出る頻度をまとめてみると：

Geekbencj 6.0 期近250回分の測定結果から

ご覧のように、Galaxy S23 UltraはS23と比べて5100以上の比較的高スコアが出る頻度が倍以上となっています。
また、S23の場合、少なくともこの期間ではマルチコアで5300ポイント以上を記録したことがないのに対し、S23 Ultraでは何度かそれ以上のスコアを出しています。

この統計から言えることとしては、Galaxy S23とS23 Ultraでは「平均的なベンチマーク性能」はほぼ同レベルながら、好条件がそろった時の性能という点でS23 Ultraの方が伸びしろがある、ということになるのではないでしょうか。

Galaxy S23 Ultraには大型なのベイパーチャンバーが搭載されており、排熱・放熱性能にはS23とは違いがある可能性も。
ひょっとするとこの辺りが「最高性能」の差に出ているのかもしれませんね。

データ：Geekbench