Xperia 1 IVの評価、発熱抑制のための極端なスロットリング・GPUの不安定性が懸念材料?

先日発表、国内では来月上旬にリリース予定のソニー最新フラッグシップ、Xperia 1 IV。

すでに海外でも多くのメディアがハンズオン/レビューを行っており、GSMArenaもその一つ。

Xperia 1 IVについては、昨日、同サイトによるレビューの一部を紹介し、バッテリー持ちに関しては少なくともXperia 1シリーズで最も良い機種という評価がでた、という件についてお伝えしました。

一方、同じレビュー記事内にこのXperia 1 IVのパフォーマンス面に関する少し心配な評価が記載されていることが判明しました。

発熱の心配はないものの、極端なスロットリング?

以下は同モデルのパフォーマンスに関するレビューの一部を抜粋&翻訳したもの:

Xperia 1 IVは不快なほど熱くなることはならず、そしてそれは、大きくスロットルするからです。
Xperia 1 IVは、プロセッサーのピーク性能で1時間動作させた場合、最大CPU性能の63%を維持することができました。最初の5分で約65%までスロットルし、1時間のテストが終わるまで、この制限を維持しました。
GPUの安定性はもっと悪いです。Xperia 1 IVのグラフィックス安定性は47%で、ピーク性能の10分後にGPU性能が半分になりました。

Xperia 1 IVのパフォーマンス推移

一方、一応比較のために同じSnapdragon 8 Gen1を搭載してリリースされたMotorola Edge 30 Proと比較すると:

Motorola Edge 30 Pro

こちらは15分くらいかけてゆっくりと80%台までスロットリングされるといった感じで、これと比べるとXperia 1 IVのスロットリングがいかに急激であるかがわかります。

また、同サイトによるとGPU性能の安定性はさらに悪く:

47%にまでパフォーマンスが低下しています。

また、今回のレビューによると、Xperia 1 IVではリフレッシュレートを‘120Hzに設定していてもゲームをプレイしたり、アプリを切り替えると頻繁に強制的に60Hzに切り替えられてしまうとのこと。

これについてはAndroid 12アップデートをしたXperia 1 IIIや5 IIIでも類似の症状が散見されるので、ひょっとするとAndroid 12ファームウェア共通の挙動、という可能性もありそうです。

いずれにせよ、このXperia 1 IVは前モデルのIIIの発売直後のような発熱騒ぎはなさそうですが、その代わりパフォーマンスがかなりアグレッシブに制御される可能性がある、というのは覚悟しておいた方が良さそうですね。

ソース:GSMArena

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