
Nintendo Switch 2向けの初の脱獄手法が報告されてから数日で、同機種のゲームを別のプラットフォーム上で動作させるエミュレーションの進展が明らかになりました。レースゲーム「マリオカート ワールド」がmacOSとiPhone 18 Pro上で動作する様子が公開されています。ただし、現時点では表示の乱れなどが残っており、一般ユーザーが利用できるエミュレーターが公開されたわけではありません。
macOSとiPhone 18 Proで動作を確認
エミュレーター開発者のWill Faust氏は、Xへの投稿で「マリオカート ワールド」をmacOS上で動作させる映像を公開しました。既存の「nxnative」をベースに、追加の改良を施したものとされています。
映像では、ゲーム内の表示に不具合があり、一部の地形やオブジェクトが正しく描画されないなど、エミュレーションが完全ではない様子も確認できます。それでも、レースを最後まで進められる程度には動作しており、Nintendo Switch 2向けゲームのエミュレーションが初期段階ながら進展していることを示しています。
さらにFaust氏は、iPhone 18 Pro上での動作も披露しました。こちらでは、ユーザー空間でファイルをメモリーとして利用する仕組みを実装し、物理メモリーの使用量を抑えたと説明しています。
ソースコードは非公開、一般向けの利用は困難
ただし、今回の取り組みについて、Faust氏はソースコードを公開する予定がないとしています。そのため、現時点では一般ユーザーがmacOS上で同じ環境を構築したり、第三者がWindows向けに移植したりすることは困難です。
一方、Nintendo Switch 2向けゲームのデータを取り出せるようになったことで、エミュレーション開発が進む可能性はあります。リーク情報を扱うCentro Leaksは、「スプラトゥーン レイダース」や「ドンキーコング バナンザ」についても、PC上で起動する段階にあると報告しています。ただし、これらの情報についても、動作状況や実用性が独立して確認されたわけではありません。
任天堂による対策も焦点に
今回の動きの背景には、先週報告されたNintendo Switch 2の脱獄手法があります。脱獄によって通常は制限されている処理が可能になり、ゲームデータの抽出や、YouTubeアプリのような非公式ソフトウェアの動作などが試みられています。
もっとも、脱獄やゲームデータの抽出が可能になったからといって、すぐに実用的なエミュレーターが登場するとは限りません。ゲームごとの互換性や描画処理、動作速度など、解決すべき課題は多く残されています。
任天堂は初代Nintendo Switchのエミュレーションに対しても法的措置などを通じて対応してきました。発売からまだ間もない現行機であるNintendo Switch 2についても、今後、エミュレーターの開発や配布に対する対策が強化される可能性があります。
今回の映像は、Nintendo Switch 2向けゲームをmacOSやiPhoneで動作させる可能性を示すものですが、現時点では開発段階の技術実証にとどまります。今後、ソースコードが公開される別のプロジェクトが登場するか、また任天堂がどのような対応を取るかが注目されます。

