先日ドコモが発表したXperia 1 IIの再販や、Galaxy S20およびarrows NX9のドコモオンラインショップ限定の大幅割引。
SD865搭載の3機種を一気に大幅値下げするというキャンペーンで、おそらくドコモは2022年初夏モデルの投入を前に、これらのモデルの売り切り体制に入ったものと思われます。
割引前 一括価格 | 割引額 | 割引後 一括価格 | |
Xperia 1 II SO-51A | 90,200円 | 30,030円 | 60,170円 |
Galaxy S20 SC-51A | 79,200円 | 26,400円 | 52,800円 |
arrows NX9 F-52A | 76,032円 | 25,300円 | 50,732円 |
一方、SD865は2年前のハイエンド向けチップセットということで、Snapdragon 888やSnapdragon 8 Gen1といった現行・最新ハイエンド向けチップセットを搭載したXperia 1 IIIやGalaxy S22/S21シリーズと比べてどの程度の性能差があるのか、というのは気になるところ。
というわけで今回はこのSnapdragon 865とSnapdragon 888、そして最新のSnapdragon 8 Gen1のベンチマーク性能比較をまとめてみたいと思います。
Snapdragon 865、888、8 Gen1のベンチマーク比較
Snapdragon 865 | Snapdragon 888 | Snapdragon 8 Gen1 | |
Geekbench 5.3 (シングルコア) | 940 | 1134 | 1221 |
Geekbench 5.3 (マルチコア) | 3461 | 3724 | 3817 |
AnTuTu 9 (総合) | 654996 | 793341 | 1007834 |
AnTuTu 9 (CPU) | 181605 | 205906 | 229138 |
AnTuTu 9 (GPU) | 217457 | 311586 | 438172 |
3DMark Wild Life Performance | 4248 | 5363 | データなし |
ご覧のように、SD865とSD888を比べるとCPU性能では1~2割の差、といったところですが、GPU性能だけを比べると1.5倍もの差。Snapdragon 8 Gen1とでは約2倍の差があるという事になります。
なお、同サイトのデータは複数の同一チップ搭載モデルで測定したベンチマークスコア基にしているようなので、同じチップセット搭載機種でも実際のスコアは機種によって若干差がでることはご了承ください。
最新・最高性能のミッドレンジチップと比べるとどう?
では、最新・最高性能のミッドレンジモデルと比べるとどうでしょう?
クアルコムのミッドレンジ向けチップで最新・最高スペックのものはSnapdragon 778/780。
ただ、SD780は国内限定リリースのXiaomi Mi 11 Lite 5Gにしか搭載されていない少し特殊なチップセットなので、ここでは一般的に普及している最高級ミッドレンジチップSD778と比較。
Snapdragon 865 | Snapdragon 780G | |
Geekbench 5.3 (シングルコア) | 940 | 775 |
Geekbench 5.3 (マルチコア) | 3461 | 2834 |
AnTuTu 9 (総合) | 654996 | 531107 |
AnTuTu 9 (CPU) | 181605 | 162847 |
AnTuTu 9 (GPU) | 217457 | 155153 |
3DMark Wild Life Performance | 4248 | 2467 |
ご覧のように、SD865は2年前のチップとは言えさすがハイエンド向けチップ、最新のアッパーミドル級モデルと比べてもベンチマークスコアの差は歴然で、とくにGPU性能についてはより顕著な性能差となっています。
なお、国内でSD778を搭載した機種はまだ少なく、今のところMotorola edge20 5Gくらいですが、こちらの価格は約4.5万円といったところです。
今回のXperia 1 II、arrows NX9、Galaxy S20。5~6万円という価格が高いか安いかは人それぞれだと思いますが、SD788との性能差を考え、「その一回り上の性能」と考えると購入を検討する価値はあるような気はします。
データソース:NanoReview.net
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