
Xiaomiが中国で発表したXiaomi 18 Proシリーズでは、Xiaomi 18 ProにSnapdragon 8 Elite Gen 6、上位モデルのXiaomi 18 Pro MaxにSnapdragon 8 Elite Extreme Gen 6を搭載するという違いがあります。両モデルとも最上位クラスのスマートフォンですが、なぜSoCを統一しなかったのかについて、Xiaomiがその理由を明らかにしました。
最大の理由は、本体サイズと冷却システムの違いです。Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6は通常版よりパッケージ自体が大きく、より多くの冷却スペースを必要とするため、大型のXiaomi 18 Pro Maxでなければ搭載しにくいと説明されています。
Extreme版はSoCのパッケージ自体が大型化
Xiaomiによると、Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6はSnapdragon 8 Elite Gen 6よりも物理的に大きなパッケージを採用しています。
大きさの違いに関係しているのがメモリの配置です。通常のSnapdragon 8 Elite Gen 6ではSoCの上にメモリを配置する構造ですが、Extreme版ではメモリをSoCからずらして配置しています。
この構造によって冷却性能を高められる一方、チップ全体のパッケージサイズは大きくなります。そのため、より広い内部スペースを確保できるXiaomi 18 Pro MaxにExtreme版を搭載し、Xiaomi 18 Proには通常版を採用する設計になったということです。
単純に処理性能の差だけで2モデルのSoCを分けたわけではなく、本体内部のスペースや放熱設計も大きく影響していることになります。
2nm世代でバッテリー性能にも期待
Snapdragon 8 Elite Gen 6とSnapdragon 8 Elite Extreme Gen 6はいずれもTSMCの2nmプロセスで製造されています。
Xiaomiは両モデルについて、優れたバッテリー駆動時間を実現できると説明しています。2nmプロセスによる電力効率の改善によって、高い処理性能を維持しながら消費電力を抑えられることが期待されています。
特にAI処理などの負荷が高い処理では、Extreme版の高い性能だけでなく、冷却性能を含めた長時間の持続性能も重要になりそうです。
Qualcommが想定した2つのSnapdragon
今回のXiaomiの構成は、QualcommがSnapdragon 8 Elite Gen 6シリーズで採用した2種類のフラッグシップSoCという戦略にも沿ったものです。
QualcommはSnapdragon Summitで、同じシリーズのスマートフォンに通常版とExtreme版の両方を採用するメーカーが複数登場すると説明していました。Xiaomiもその一例となります。
両チップはどちらも2nm世代ですが、Extreme版はより高いAI処理能力などを備えており、単なるクロック周波数の違いではありません。その一方で、Extreme版はパッケージが大型化するため、スマートフォン側にもそれに対応した内部スペースと冷却設計が求められます。
そのため、Xiaomi 18 Proでは通常版、より大型のXiaomi 18 Pro MaxではExtreme版という組み合わせになったと考えられます。
日本ではProの展開に注目
日本市場については、現時点でXiaomi 18 Proにはグローバル向けとみられる型番の存在が確認されています。一方、Xiaomi 18 Pro Maxについては、グローバル向けの型番がまだ確認されていません。
このため、日本でもXiaomi 18 Proが発売される可能性はありますが、18 Pro Maxについては現時点では国内展開の可能性が低そうです。もちろん、グローバル版や日本版の正式発表が行われるまでは確定とはいえません。
Xiaomi 18 Proシリーズで採用するSoCが分かれた背景には、単純な製品差別化だけでなく、Snapdragon 8 Elite Extreme Gen 6の物理的なサイズと冷却要件がありました。今後、実機テストが進めば、2nmプロセスによる電力効率やExtreme版の持続性能がどの程度の違いを生むのかにも注目が集まりそうです。


