
Googleの最新スマートフォン「Pixel 11」シリーズは、新機能やAIを大きくアピールして登場しました。しかし海外の有名Android系メディアAndroid Policeでは、あえて予約購入を見送り、「数カ月待ってから購入したほうがPixel 11はより魅力的になる」とする興味深い意見が掲載されています。
その理由は、Googleが発表時に紹介した機能の一部が発売時点では利用できず、その後のPixel Dropなどを通じて追加されるケースがあるためです。さらに、Pixelシリーズは発売から時間が経つと大幅な値引きが行われることも多く、発売直後の価格で購入するメリットを慎重に考えるべきだとしています。
発表された機能がすぐに使えるとは限らないPixel
Android Policeの筆者が指摘するのは、Googleが新製品発表会で紹介した機能のすべてが、必ずしも発売時から利用できるわけではないという点です。
Pixel 11シリーズで紹介された「HiLight」もその一例です。カメラ周辺のフラッシュLEDを通知などに活用する新機能として注目されましたが、発売初期の時点では利用できる機能や対応アプリに制限があるとされています。
GoogleがAndroidの今後の中核として位置付ける「Gemini Intelligence」についても、すべての機能をすぐに利用できるわけではなく、提供時期や条件が設定されているものがあります。
そのため筆者は、数カ月待てばソフトウェアアップデートによって発表時に約束された機能の多くが追加され、より完成度の高い状態でPixel 11を購入できる可能性があると考えています。
過去にも機能の提供まで長期間待たされた例
Googleが新機能の提供に時間をかけた例は、これまでにもあります。
Pixel 8 Proでは、写真の一部を拡大して補正する「Zoom Enhance」が大きく紹介されました。しかし実際の提供は端末発売からかなり時間が経った後となり、Pixel 9シリーズの発売直前まで待つことになりました。
また、Pixel 8 Proに搭載された温度センサーについても、人体の体温測定機能を利用できるようになるまで認証などに時間を要しています。
もちろん、すべての新機能が同じように長期間待たされるわけではありません。しかし、新機種の魅力として発表された機能が後から追加される可能性がある以上、「発売日に購入する端末」と「半年後に購入する端末」では、同じPixel 11でも利用できる機能が異なる可能性があります。
旧モデルは発売から1年で大幅値下げ
もう一つの大きな理由が価格です。
Pixelシリーズは発売から時間が経つと値引きされることが多く、記事ではPixel 10 ProがPixel 11シリーズ発表直前に300ドル値下げされ、699ドルという過去最安値になった例が紹介されています。通常モデルのPixel 10も200ドル引きとなり、599ドルまで価格が下がったとされています。
さらに、その前年にはPixel 9の通常モデルも次世代モデル登場前に499ドルまで値下げされたといいます。
Pixel 11シリーズは、メモリなどの部品価格上昇の影響もあり、Pixel 11が899ドルから、Pixel 11 Proが1,099ドルからという価格設定になっています。そのため、発売から一定期間が経過した後の値下げを待つという選択肢は、これまで以上に注目されるかもしれません。
ただし下取りキャンペーンなど発売時だけのメリットも
一方で、単純に待てば必ず得をするとも限りません。
記事では、Googleが対象端末の下取りを利用することでPixel 11 Proを最大600ドル割引するキャンペーンを実施していることにも触れています。将来的な本体価格の値下げと比較して、発売時の下取りキャンペーンのほうが条件によっては有利になる可能性もあります。
また、今後のメモリ供給状況によっては、例年と同じような大幅値下げが実施されない可能性もあります。半導体やメモリの価格は変動するため、1年後の販売価格を予測するのは難しい状況です。
必要な人は待つ必要なし、使い方によって判断が変わる
Android Policeの筆者も、すべてのユーザーに購入を待つべきだと主張しているわけではありません。
現在使っているスマートフォンが故障している場合や、新モデルのカメラ、SoCなどのハードウェア進化をすぐに活用したい場合は、長期間待つことに意味がないケースもあります。
また、通信キャリアが提供する端末購入プログラムや下取りキャンペーンによっては、通常の値下げよりも大きな割引を受けられることもあります。
Pixelシリーズは、発売後のアップデートで新機能が追加され、時間の経過とともに価格も変化していくという特徴があります。そのため海外メディアが指摘するように、Pixel 11を発売直後の状態だけで判断するのではなく、今後どの機能が追加され、どのタイミングで価格が変わるのかを見ながら検討するという考え方もありそうです。
発売日に最新モデルを手に入れる魅力はもちろんありますが、Pixel 11は数カ月後、あるいはさらに時間が経った後に、ソフトウェア面でも価格面でも違った魅力を持つスマートフォンになっているかもしれません。


