
Samsungが次世代フラッグシップ向けチップセット「Exynos 2700」の性能に強い自信を示しているようです。有名リーカーのIce Universe氏が伝えた韓国メディアの報道によると、Exynos 2700はQualcommの次期「Snapdragon 8 Elite Gen 6」だけでなく、上位モデルとされるPro版をも上回る性能を目標に開発が進められているとのことです。CPUやGPU、AI性能に加え、電力効率でも大幅な改善が期待されており、Galaxy S27シリーズへの搭載拡大にも注目が集まりそうです。
CPU性能はPro版を約1割上回る可能性
報道によると、Geekbench 6.5のマルチコアテストでは、Exynos 2700がSnapdragon 8 Elite Gen 6の標準モデルを19%、Pro版を9.5%上回る結果を示したとされています。
近年のExynosはQualcomm製チップとの差が指摘されることもありましたが、この数値が製品版でも維持されれば、Samsung独自チップが久々にAndroid向け最高性能クラスで正面から競争できる可能性があります。
もちろん、ベンチマークスコアだけで実際の使い勝手を判断することはできませんが、Samsungが性能面で大きな飛躍を狙っていることは間違いなさそうです。
GPUは低消費電力時に大きな差か
さらに興味深いのがGPU性能です。ピーク性能ではSnapdragon 8 Elite Gen 6 Proを約5%上回る程度とされていますが、消費電力を2.5Wに制限した状態では差が大幅に広がると報じられています。
この条件では、Exynos 2700が標準モデルを24%、Pro版を22%上回るという結果になったとのことです。
スマートフォンでは、短時間だけ最高性能を発揮する能力よりも、発熱を抑えながら性能を維持できるかどうかが重要になる場面も少なくありません。特に長時間のゲームプレイでは、性能の持続性や発熱による性能低下、バッテリー消費などに直結するため、低消費電力時のGPU性能が事実であれば大きな強みになる可能性があります。
AI性能と電力効率も大幅に向上?
AI性能についても、Exynos 2700はSnapdragon 8 Elite Gen 6 Proを上回る可能性があるとされています。Llama 3.1 8Bを使用したテストでは、回答の生成速度が約18%高速で、プロンプトの認識や処理速度でも約5%優れているとのことです。
また、実際のスマートフォン利用を想定したテストでは、Exynos 2700の消費電流が161mAだったのに対し、Snapdragon 8 Elite Gen 6 Proは185mAとなり、約12.7%低い消費電力を実現したと報じられています。
単純なピーク性能だけでなく、AI処理や日常利用時の電力効率まで改善できれば、Galaxy S27シリーズのバッテリー持ちにも好影響を与えるかもしれません。
Samsungの2nmプロセス技術を占う重要なチップに
Exynos 2700は、Samsung Foundryの第2世代2nm GAAプロセス「SF2P」で製造されるとみられています。そのため、このチップの出来栄えはSamsungのスマートフォン事業だけでなく、半導体製造事業にとっても重要な意味を持ちそうです。
また、Samsungにとってはコスト面でのメリットも大きいと考えられます。報道によると、同社は2023年だけでモバイル向けAPの購入に約13兆8,272億ウォンを支出したとされており、自社製Exynosの採用比率を高められれば、Qualcommへの依存を減らし、調達コストを抑えられる可能性があります。
Galaxy S27シリーズでExynos復権となるか
今回伝えられた性能が量産版のチップや実際の製品でも再現されれば、SamsungはGalaxy S27シリーズにExynos 2700をより幅広く採用する可能性があります。
CPU性能ではSnapdragon 8 Elite Gen 6を19%上回り、低消費電力時のGPU性能では最大24%の差、さらにAI性能の向上とPro版比で12.7%低い消費電力という数字は、いずれも非常に野心的なものです。
ただし、現時点ではあくまで初期段階の性能情報に過ぎません。最終的な評価は、実際のGalaxy S27シリーズが登場した後の発熱や性能の持続性、ゲーム時の安定性、バッテリー持ちなどを確認する必要があります。それでも、今回の情報が事実に近いものであれば、Exynosが久々にQualcommのSnapdragonと性能面で互角以上に戦える世代になる可能性もありそうです。


