Android向けPS3エミュレーター「ARMSX3」がオンライン対戦に対応

Android向けのPS3エミュレーターとして開発が進められている「ARMSX3」が相次いでアップデートされ、大きな進化を遂げています。最新バージョンではPS3ゲームのオンラインプレイに対応したほか、セーブデータの取り込みや互換性の改善なども行われ、対応タイトルの幅が着実に広がっています。

オンラインプレイを実現するRPCNに対応

今回リリースされた「ARMSX3 v0.9.3」では、PS3ゲームのオンラインプレイが利用できるようになりました。

オンライン機能には、PlayStation Networkではなく、オープンソースのマッチメイキング基盤であるRPCNを利用します。RPCNはPC向けのPS3エミュレーター「RPCS3」でも利用されている仕組みで、ARMSX3でもこれを活用することで、Android端末から対応ゲームのオンラインプレイが可能になります。

また、接続するRPCNサーバーを保存して切り替えられる機能も追加されています。

ただし、RPCNのパスワードはYMLファイルに平文で保存される仕様となっているため、開発者は他のサービスで使っているパスワードをRPCN用に流用しないよう注意を呼びかけています。

セーブデータの移行やUSBキーボードにも対応

ここ数回のアップデートでは、オンライン機能以外にもさまざまな新機能が追加されています。

アプリ内からPS3のセーブデータを取り込めるようになったほか、詳細設定からPS3本体のシステム設定にアクセスできるようになりました。さらに、USBキーボードのエミュレーションにも対応しています。

特にセーブデータのインポート機能は、すでにPS3でプレイしていたゲームの続きをAndroid端末上で楽しみたいユーザーにとって便利な機能となりそうです。

ゲームの互換性も大幅に改善

ARMSX3では、ゲームの動作安定性も大きく改善されています。

例えば「Borderlands 2」や「Bleach: Soul Resurrección」では、ゲーム本編が始まる前にクラッシュしてしまう不具合が修正されました。また、これまで起動できなかった複数のゲームについても、起動できるようになる修正が行われています。

ゲームプレイ中にエミュレーターが数秒間停止してしまう問題も修正されたほか、シェーダーのコンパイル処理を高性能なCPUコアではなく、小型のCPUコアで実行するよう変更されました。

これはゲームそのものの処理やグラフィック描画に高性能コアを優先的に使えるようにするための調整で、Android端末でPS3ゲームを動かす際のパフォーマンス改善につながる可能性があります。

AndroidでPS3エミュレーションが急速に進化

ARMSX3は、aPS3eやRPCSX-UI Androidなどに続いて登場したAndroid向けPS3エミュレーターです。まだ開発途上ではあるものの、短期間でオンラインプレイやセーブデータ移行、ゲーム互換性の改善などが相次いで実装されており、開発ペースの速さが目立ちます。

AndroidではPS3だけでなく、Xbox 360向けエミュレーターの開発も進んでおり、ここ最近はスマートフォンやタブレットで比較的新しい世代のゲーム機を動かす環境が急速に整いつつあります。

もちろん、PS3エミュレーションは端末性能やゲームごとの相性にも左右されるため、すべてのタイトルが快適に動作するわけではありません。それでも、オンラインプレイまで実現したことで、ARMSX3はAndroid向けPS3エミュレーターとして一段上のステージに進んだと言えそうです。

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