Galaxy Z Fold 9で折り目が消える? Samsungが新型OLEDを披露

折りたたみスマートフォンの進化を語るうえで、いまだに大きな課題として残っているのがディスプレイ中央に現れる「折り目」です。Samsung Displayは8月19日、折りたたみ部分の明るさのムラを抑える新しいOLED技術を公開しました。将来的には、Galaxy Z Foldシリーズの折り目をこれまで以上に目立たなくできる可能性があります。

折り目部分の明るさ低下を改善

今回発表されたのは「Wide View Display」と呼ばれる新しいOLEDパネルです。韓国・釜山で開催されたInternational Meeting on Information Display 2026で披露されました。

Samsung Displayによると、この技術は従来のOLEDで発生していた、ディスプレイを斜めから見た際の明るさの低下を抑えるものです。特に折りたたみ式やスライド式、巻き取り式といった次世代ディスプレイへの採用が想定されています。

Samsungによれば、現在の折りたたみOLEDでは、平坦な部分と比べて折り目部分の明るさが約40%まで低下するケースがあります。これが折り目を視覚的に目立たせる要因の一つになっています。

新技術では、有機EL発光層の材料と構造を大幅に見直すことで、折り目部分とそれ以外の部分で明るさをより均一にすることを目指しています。明るい画面を表示したときほど、その効果を確認しやすくなるとされています。

Galaxy Z Fold 9への採用に期待

Samsung Displayが公開したのは7.6インチの試作パネルで、従来型のOLEDとの比較も展示されました。写真を見る限り、折り目付近の見え方に違いがあることが確認できます。

もちろん、現時点でSamsungがこの技術をGalaxy Z Fold 9に採用すると発表したわけではありません。ただ、Samsungは今回の技術について、折りたたみスマートフォンだけでなく、スライド式や巻き取り式などの次世代フォームファクターへの展開を想定していることを明らかにしています。

そのため、Galaxy Z Fold 9など将来のGalaxy Z Foldシリーズに採用される可能性には期待したくなります。Galaxy Z Fold 8が登場したばかりではありますが、折りたたみスマートフォンの最大の弱点ともいえる折り目を根本から改善できるのであれば、大きな進化になりそうです。

折りたたみから巻き取り式スマホへ?

今回の発表で興味深いのは、Samsungが折りたたみ式以外のフォームファクターにも言及している点です。

巻き取り式ディスプレイは、過去にLGやOPPOなどが試作機を公開したことで大きな注目を集めました。しかし、実用化には技術的なハードルが多く、現在は折りたたみスマートフォンが主流となっています。

今回の新型OLEDが実用化されれば、折りたたみディスプレイだけでなく、スライド式や巻き取り式デバイスの開発を後押しする可能性もあります。

折りたたみスマートフォンはここ数年で大きく進化しましたが、ディスプレイの折り目については完全な解決には至っていません。Samsungの新技術が実際の製品に採用されれば、この長年の課題を解決する大きな一歩になるかもしれません。

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