
ソニーの最新フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VIII」について、販売状況に関する注目すべき情報が明らかになりました。ソニーの担当者が国内メディアのインタビューで明らかにしたところによると、日本での販売が好調なだけでなく、欧州でも販売が大幅に伸びているとのことです。メーカー側が明らかにした公式な情報だけに、Xperiaシリーズの今後を考えるうえでも興味深い内容です。
ソニー公式情報、欧州で「大幅に成長」
ITmedia MobileがソニーのShohachi Ike氏とEri Kitazawa氏に行ったインタビューで、Xperia 1 VIIIの販売状況について説明がありました。
ソニーによると、Xperia 1 VIIIは価格が上昇したにもかかわらず、販売は好調に推移しており、顧客満足度も非常に高いとしています。
さらに注目したいのが海外市場です。ソニー側は、欧州では販売が「大幅に成長している」と説明しています。
これは海外メディアなどによる推測や市場調査ではなく、Xperia 1 VIIIを販売するソニー自身がインタビューで明らかにした情報です。欧州ではソニーが直販チャネルを強化したことも販売拡大につながっていると説明しています。
Xperia 1 VIIIは日本では20万円を超える価格設定となり、前モデルより高価になりました。一方、欧州では12GB RAM+256GBストレージのモデルが1,500ユーロ、英国では1,400ポンドと、前世代と同水準の価格に据え置かれています。
カメラを大幅に変更した理由も明らかに
Xperia 1 VIIIではカメラシステムにも大きな変更が加えられています。
特に望遠カメラでは、従来の可変式望遠ズームを廃止し、70mmの固定焦点距離レンズを採用しました。Xperia 1 VIIでは85~170mmの可変望遠ズームを搭載していましたが、その機構は大きなスペースを必要とするため、大型センサーとの両立が難しかったとしています。
そこでXperia 1 VIIIでは、望遠カメラのセンサーを従来の1,200万画素から4,800万画素へ変更。デジタル処理によって最大140mm相当のロスレスズームを実現し、従来モデルの望遠側に近い撮影ができるようにしました。
こうした変更の背景には、ソニーがユーザーを対象に実施している調査もあります。ユーザーからは望遠カメラの画質向上を求める声があり、それがXperia 1 VIIIのカメラ設計にも影響したということです。
microSDとイヤホンジャックはXperiaのアイデンティティ
Xperiaならではの特徴についても、興味深い発言が出ています。
ソニーによると、購入理由に関するアンケートではmicroSDカード対応が高い順位に入っているとのことです。
さらに担当者は、microSDカードスロットと3.5mmイヤホンジャックは、現在ではXperiaのアイデンティティを構成する重要な要素になっているとの認識を示しました。
近年のスマートフォンではmicroSDカードスロットやイヤホンジャックを省くモデルが増えていますが、ソニーはXperia独自の特徴として、これらを重視していることがうかがえます。
Xperia 5シリーズ復活は現時点で予定なし
一方、Xperiaファンが気になるXperia 5シリーズについては、残念ながら明るい回答とはなりませんでした。
ソニーは10万円前後の価格帯にも一定の需要があることを市場調査などから把握しているものの、現時点ではXperiaを2つの柱に集中させる方針です。
ひとつはXperiaの本質を最も体現するフラッグシップの1シリーズ、もうひとつはソニーの機能を日常用途で手頃に楽しめる10シリーズです。現在の市場環境では、この2シリーズに注力することが最も効率的だと判断しており、新たなミドルレンジシリーズを追加する予定はまだ決まっていないと説明しています。
今回のインタビューで特に注目されるのは、Xperia 1 VIIIの欧州販売が大幅に伸びているという点をソニー自身が公式に認めたことです。高価格化が進んだXperia 1 VIIIですが、日本だけでなく欧州でも好調な販売を記録しているのであれば、ソニーが今後もフラッグシップ市場でXperiaを展開していくうえで大きな追い風となりそうです。

