Androidタブレット版Chrome、PiPを閉じても音声が止まらない不具合を修正へ

Androidタブレット版のGoogle Chromeで、ピクチャー・イン・ピクチャー(PiP)ウィンドウを閉じた後も音声の再生が続いてしまう不具合が確認されています。スマートフォンでは発生しない、タブレット版Chromeに特有の問題ですが、Googleはすでに修正に着手しており、近い将来改善される可能性があります。

PiPを閉じても音声だけ再生が続く

今回問題となっているのは、動画などを小窓で表示できるPiPモードの動作です。

通常であれば、PiPウィンドウを閉じれば動画とともに音声の再生も停止するのが自然な動作です。しかし、Androidタブレット版のChromeでは、PiPウィンドウを閉じてもバックグラウンドで音声だけが再生され続けるケースがあります。

特にYouTubeなどで動画を見ている際にPiPを閉じた場合、画面上から動画が消えたにもかかわらず音声だけが流れ続けるため、ユーザーが手動で再生を停止しなければなりません。

現状では、通知パネルからメディア再生を停止するか、YouTubeアプリを開いて動画を一時停止する必要があります。

Androidスマホでは発生しないタブレット特有の問題

この不具合が少しややこしいのは、Androidスマートフォンでは基本的に発生しない点です。

スマートフォン版Chromeでは、PiPウィンドウを閉じると音声の再生も停止します。一方、タブレットでは「kAndroidEnableBackgroundMediaLargeFormFactors」という機能フラグによって、この動作が抑制されていたことが原因とされています。

Googleの開発者は今回、この問題を修正するためChromiumのGerritに新たな変更を登録しました。

修正内容では、PiPウィンドウを閉じる操作そのものをユーザーが再生停止を明確に意図した操作として扱い、バックグラウンドで音声を再生し続けないように変更されます。

これが正式に導入されれば、AndroidタブレットでPiPを閉じた後に通知パネルを開いたり、動画アプリを探して再生を止めたりする必要がなくなります。

まずはChrome Canaryでテスト中

今回の修正はすでにChromiumに取り込まれており、現在は開発版のChrome Canaryでテストされています。

2026年8月5日時点では、Chrome Canary 153.0.7991.0で変更が確認されています。ただし、いきなり一般向けの安定版に反映されるわけではありません。

今後、Chrome DevやChrome Betaなどで段階的にテストされた後、問題がないことが確認されれば安定版にも導入されるとみられます。

そのため、AndroidタブレットでChromeを利用していてPiP終了後も音声が流れ続ける問題に悩まされている場合、修正版が正式版へ配信されるまでは、通知パネルなどから手動で再生を停止する必要があります。

Androidタブレットではスマートフォンよりも大画面を生かして動画をPiPで視聴する機会も多いだけに、今回の修正が正式版へ早く反映されることを期待したいところです。

ソース

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