iPhone上位モデル「Pro」の高機能、約6割が使いこなせず それでも選ぶ理由は?

iPhone Proシリーズは、高性能なカメラや大容量ストレージ、プロ向けの撮影機能などを備えた上位モデルです。しかし、実際のユーザーはこうした機能をどこまで活用しているのでしょうか。株式会社イードが運営するメディア「LiPro(インターネット)」がProシリーズの利用者・経験者300人を対象に実施した調査からは、意外にも約6割がPro機能を十分に使いこなせていない実態が明らかになりました。一方で、望遠カメラは日常的に利用されているほか、iOSの使いやすさを理由にあえてProモデルを選ぶユーザーも多いようです。

毎回Proを選ぶユーザーは4人に1人

まず、Proモデルを選ぶ頻度について尋ねたところ、最も多かったのは「数世代に一度」で、114人(38.0%)でした。

「毎回Pro」と回答したのは74人(24.7%)で、4人に1人程度にとどまっています。また、「今回初Pro」も83人(27.7%)に達しており、Proモデルを継続的に選ぶユーザーだけでなく、最近になって初めて購入したユーザーも少なくありません。

Proシリーズは毎年新モデルが登場しますが、必ずしも毎回Proを選択するわけではなく、世代ごとの機能や価格を見ながら購入モデルを決める人が多いことがうかがえます。

約6割がPro機能を使いこなせていない

一方、現在利用しているProモデルの機能をどの程度使いこなせているかを聞いたところ、「あまり使いこなせていない」が「ほとんど使えていない」と合わせて176人(58.7%)となりました。

実に約6割のユーザーが、Proモデルに搭載されている機能を十分に活用できていないと感じています。

「十分使いこなせている」と回答したのは21人(7.0%)にすぎず、せっかく高価なProモデルを購入しても、すべての機能を活用している人はかなり限られているようです。

実際に使われているPro機能は望遠カメラが圧倒的

では、Proモデルのどの機能が実際に利用されているのでしょうか。

最も多かったのは「望遠・高倍率カメラ」で、215件と突出しています。2位の「大容量ストレージ」は128件で、望遠カメラはその約1.7倍に達しました。

Proモデルと標準モデルのカメラ性能の違いは年々大きくなっていますが、今回の結果を見る限り、ユーザーにとって望遠カメラは単なるスペック上の差ではなく、実際の利用価値につながっているようです。

一方、「あるのに使えていない/使い方が分からない」機能では、「ProRAW・ProRes撮影」が123件で最多となりました。続いて「ショートカット連携」と「アクションボタン設定」がそれぞれ118件となっています。

これらは単に搭載されているだけで自動的に便利になる機能ではなく、ユーザー自身が設定や使い方を覚える必要があります。Proモデルの機能を使いこなせていない人が多い背景には、こうした高度な機能の存在もありそうです。

iPhone 18 Proに求めるのは性能よりバッテリーと価格

次期モデルとして想定されるiPhone 18 Proについて、最も期待する進化を尋ねたところ、「バッテリー」が80人(26.7%)でトップとなりました。

2位は「価格据え置き」で74人(24.7%)。わずか6人差となっており、カメラや処理性能のさらなる向上よりも、バッテリー持続時間の改善や価格上昇の抑制を求めるユーザーが多いことが分かります。

搭載してほしいAI・新機能についても、「バッテリー最適化AI」が152件で最多。「AI画像編集」が136件、「リアルタイム翻訳」が128件で続きました。

最新技術を搭載すること自体よりも、日常的に使うことで明確なメリットを感じられる実用的な機能への期待が高いようです。

それでもProを選ぶ最大の理由はiOS

Androidの上位モデルであるGalaxyやPixelも購入候補になるかという質問では、「iPhone一択」が150人(50.0%)で半数を占めました。

ただし、「少し気になる」が108人、「比較する」が42人となっており、合計すると半数がGalaxyやPixelにも何らかの関心を示しています。Proユーザーだからといって、Androidを完全に選択肢から外しているわけではありません。

それでも「あえてiPhone Proを選ぶ理由」を尋ねると、最も多かったのは「iOSの使いやすさ」で129人(43.0%)でした。

「Apple製品連携」も67人(22.3%)となっており、両方を合わせると約3分の2がAppleのソフトウェアやエコシステムを大きな理由として挙げています。

一方、「カメラ」は36人(12.0%)にとどまりました。Proモデルといえばカメラ性能が大きなセールスポイントですが、実際の購入理由ではスペックそのものより、iOSの操作性やApple製品との連携が強く意識されているようです。

PixelやGalaxyに羨ましいのはやはり価格

GalaxyやPixelについて「ここだけは羨ましい」と感じる点では、「価格」が102件で最多となりました。

高性能化に伴ってiPhone Proシリーズの価格も上昇してきただけに、他社製品の価格を羨ましく感じるユーザーは少なくないようです。

もっとも、「特にない」も84件あり、iPhone Proそのものに満足しているユーザーも一定数存在しています。

iPhone 18 Proは7割超が様子見または価格次第

iPhone 18 Proの予約・購入を検討しているかについては、「様子見」が126人(42.0%)で最多となりました。「価格次第」も88人(29.3%)となっています。

この2つを合わせると214人(71.3%)に達し、実に7割以上が今後の情報や価格を見て購入を判断する姿勢を示しています。

現時点で積極的に購入を決めているユーザーはごく一部で、価格や新機能などの詳細が明らかになるまで判断を保留している人が圧倒的に多い結果となりました。

そして価格については、ユーザーの想定と希望の間に大きな差が生じています。

iPhone 18 Proの想定価格では「18~20万円」が130人(43.3%)で最多となったのに対し、理想価格では「15万円以下」が182人(60.7%)で過半数を占めました。

つまり、18~20万円程度になると予想しながらも、実際には15万円以下で購入したいと考えている人が多く、3~5万円程度の開きがあります。

高性能なProモデルそのものへの需要は依然として強い一方、ユーザーが求めているのは必ずしもさらなる高性能化ではありません。今回の調査では、望遠カメラのように実際に使う機能には高い価値を感じる一方、ProRAWやProResなど一部の高度な機能は持て余しているという実態が浮かびました。

iPhone 18 Proでは、性能をさらに引き上げるだけでなく、バッテリー持続時間や価格、そして誰でも恩恵を受けやすい実用的なAI機能をどこまで強化できるかが、ユーザーの評価を左右することになりそうです。

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