PS5のデジタル専用化でゲーム価格は逆に上昇? 調査で見えたパッケージ版との価格差

ソニーが2028年1月からPlayStation向けゲームディスクの生産を終了する方針を明らかにしたことで、将来的なゲーム価格への影響が懸念されています。こうした中、新たな調査では、物理メディアがなくなることでユーザーがこれまで以上に高い価格でゲームを購入することになる可能性が指摘されています。

パッケージ版は時間とともに値下がりしやすい

オランダのテクノロジーメディアTweakersは、PS5向けのファーストパーティーおよびサードパーティータイトル16作品を対象に、過去4年間の価格推移を調査しました。

小売店で販売されるパッケージ版とPlayStation Storeで販売されるダウンロード版を比較したところ、多くのケースでパッケージ版の方が安く購入できることが分かったとしています。

その理由として挙げられているのが、小売店同士の価格競争です。店舗では販売競争により価格が徐々に下がる傾向がありますが、PlayStation Storeではセール期間を除くと発売当初の価格が長期間維持されるケースが多く、セール終了後は元の価格に戻ることが一般的とされています。

ソニータイトルほど価格差が大きい傾向

特に価格差が目立つのがソニーのファーストパーティータイトルです。

調査では、ソニー製タイトルのダウンロード版がパッケージ版より安く販売されるケースは「ほとんどない」とされています。

実際に恒久的な価格改定が確認できたのは「Horizon Forbidden West」のみで、「Ratchet & Clank: Rift Apart」など発売から年数が経過したタイトルでも、PlayStation Storeでは発売当初に近い価格で販売され続けている例が紹介されています。

ディスク終了で中古市場も消滅へ

今回の調査では、「現在PS5向けゲームを購入するのであれば、統計的にはパッケージ版の方が安価である可能性が高い」と結論付けています。

また、パッケージ版は時間の経過とともに価格が下がる傾向がある一方、ダウンロード版はセール時以外は価格がほとんど変わらないことも改めて示されました。

2028年以降も販売店がダウンロードコードを販売することは可能ですが、ディスク版の生産終了によって中古ソフト市場は事実上消滅することになります。中古品という安価な選択肢がなくなれば、ユーザーが価格競争の恩恵を受ける機会も減る可能性があります。

今後の価格戦略にも注目

ソニーのディスク生産終了方針は、多くのユーザーから反発を招いており、方針の見直しを求める署名活動にはすでに数十万人規模の賛同が集まっています。

もちろん、デジタル専用化が直ちにゲーム価格の上昇につながると断言することはできません。しかし、これまでパッケージ版が価格競争や中古市場によって価格を押し下げてきたことを考えると、今後のPlayStation Storeにおける価格設定や販売戦略は、これまで以上に注目を集めることになりそうです。

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