
Android 17へのアップデートにより、Google Pixelシリーズが新たにBluetoothオーディオコーデック「LHDC」に対応したことが分かりました。対応するイヤホンやヘッドホンを組み合わせることで、これまで以上に高音質なワイヤレス音楽再生を楽しめます。
LHDCとはどんな規格なのか
LHDCは「Low Latency High-Definition Audio Codec」の略で、高音質と低遅延を両立するBluetoothオーディオコーデックです。2018年に登場した規格で、2024年には日本オーディオ協会の「Hi-Res Audio Wireless」認証も取得しています。
最大24bit/96kHzの音声再生に対応し、高ビットレートで音楽データを転送できることが特徴です。ただし、Bluetoothの通信帯域には限界があるため、完全なロスレス伝送を実現するものではありません。
また、接続状況に応じて160kbpsから1,000kbpsまでビットレートを自動調整する仕組みを備えており、通信環境が悪い場所でも音切れを抑えながら再生できます。
Pixelで利用するための条件
LHDCを利用するには、Android 17へアップデートした対応Pixelに加え、LHDC対応のイヤホンまたはヘッドホンが必要です。
代表的な対応製品としては、OnePlus BudsシリーズやNothing Ear 2などがあります。一方で、Pixel Buds Pro 2はLHDCに対応しておらず、Pixelとの組み合わせでもこのコーデックは利用できません。
接続時はAndroidが自動で最適なコーデックを選択しますが、開発者向けオプションのBluetooth設定から、使用中のコーデックやサンプリングレートなどを確認・変更することも可能です。
ハイレゾ音源以外でも恩恵はある
LHDCはハイレゾ音源だけでなく、一般的な音楽ファイルでもメリットがあります。
高品質なBluetooth接続を維持できるため、AACやOGG、CD品質のFLACなどを再生する際も、不要な音質劣化を抑えやすくなります。
もちろん、最終的な音質はイヤホンやヘッドホン側の性能にも左右されますが、対応機器を利用しているユーザーにとっては選択肢が広がるアップデートと言えるでしょう。
今回のAndroid 17によるLHDC対応は、PixelシリーズのBluetoothオーディオ機能をさらに充実させる内容です。すでにLDACやaptXなどに対応している環境でも、新たなコーデックが加わることで、より多くのオーディオ機器との高音質接続が可能になりそうです。

