
Nintendo Switch 2が米国ゲーム市場の成長をけん引する一方で、PlayStation 5とXbox Series X/Sは2026年5月としては歴史的な低水準の販売を記録したことが明らかになりました。米調査会社Circanaの業界アナリストMat Piscatella氏による最新レポートで、ハード市場の明暗がくっきり分かれる結果となっています。
Switch 2が市場を押し上げ、米ゲーム支出は成長
2026年5月の米ゲーム市場は、前年同月比で全体の支出が3%増加し、約42億ドル規模に達しました。この成長の中心となったのがNintendo Switch 2の販売です。
Switch 2は発売後の勢いを維持し、ハード市場全体の成長を支える存在となっており、物理ソフト市場の回復にも寄与したとされています。
PlayStationは26年ぶりの低水準、Xboxは過去最低を更新
一方でソニーとマイクロソフトのハード販売は大きく落ち込みました。
Sony Interactive Entertainmentは、PS5の販売台数が前年同月比で58%減少し、ハードウェア支出も43%減と大幅な落ち込みを記録しました。5月としては26年ぶりの低水準とされます。
MicrosoftのXbox Series X/Sもさらに厳しい状況で、5月として過去最低の販売台数を記録しました。長期的な販売減少傾向の中で、今回の結果はその流れを象徴するものと見られています。
ただし販売台数の順位自体は、依然としてNintendoとPlayStationが上位を占め、Xboxは月によっては3位以下に沈む状況が続いています。
価格上昇が支出増を後押しする構図
興味深いのは、販売台数が減少しているにもかかわらず、米ゲームハード全体の支出は前年同月比で38%増加している点です。
これは各社の価格改定が影響しており、特にPS5は4月以降の値上げ、Xbox Series X/Sも今後の価格改定を控えていることから、1台あたりの単価上昇が市場規模を押し上げています。
Switch 2は600万台目前、歴代最速級の伸び
Switch 2は米国市場での累計販売台数が約590万台に到達し、発売から12カ月間で歴代2位のペースを記録しています。これはNintendoのハードとしては、ゲームボーイアドバンスに次ぐ速さとされます。
市場全体が伸び悩む中でも、Switch 2だけは明確な成長軌道を描いている状況です。
ソフト市場は堅調、トップは007新作
ソフト市場(レポート上ではコンテンツカテゴリ)は前年同月比1%増と小幅ながら成長しました。特にコンソール向けタイトルの売上が市場を下支えしています。
5月の首位は『007 First Light』で、『Forza Horizon 6』『LEGO Batman: Legacy of the Dark Knight』『Subnautica 2』が続く結果となりました。これらのタイトルは年間ランキングにも影響を与えており、上位争いが大きく動いています。
市場全体は成長も、構造は二極化へ
今回のデータを見ると、米ゲーム市場は全体としては成長しているものの、その中身は明確に二極化しています。
Switch 2のように勢いを増すプラットフォームがある一方で、PS5とXboxは長期的な販売減少と価格上昇の影響を受け、ハード市場の構造そのものが変化しつつあることが浮き彫りになりました。
今後はSwitch 2の勢いがどこまで続くのか、そしてPS5・Xboxがどのタイミングで巻き返しを図るのかが注目されます。

