
Appleが開発を進めていると噂されていた超大型折りたたみタブレット「iPad Ultra」について、プロジェクトが一時停止された可能性が浮上しています。価格や重量、そして現行iPad Proシリーズの販売状況など、複数の課題が背景にあるとみられています。
折りたたみiPadとMacBookの融合を目指した野心的モデル
今回開発が中断したとされるのは、20インチ級の大型折りたたみディスプレイを搭載した新型iPad Ultraです。
このモデルは、タブレットとしてもノートPCとしても使えるハイブリッド端末として構想されており、いわばiPadとMacBookを融合させたような存在になると見られていました。

市場では、Huawei MateBook Foldに近いコンセプトになるとの見方もあり、Apple版の大型折りたたみデバイスとして注目を集めていました。
最大の壁は「重さ」と価格
リーク情報によると、試作機は約1.6kgに達していたとのこと。これは14インチのMacBook Proや15インチのMacBook Airを上回る重量です。
折りたたみ式でありながら携帯性を損なう重さは、製品コンセプトと相反する大きな課題だったと考えられます。
さらに価格も約3,900ドル、日本円にしておよそ57万円前後になる可能性が指摘されていました。この価格帯では、たとえApple製品であっても市場の裾野はかなり限定されるでしょう。
iPad Proの販売苦戦も影響か
背景には、現行のiPad Proシリーズの販売伸び悩みもあるようです。
特にM4世代のiPad Proは、高性能なチップや有機ELディスプレイを搭載しながらも、市場の反応はAppleの期待をやや下回ったとされています。
すでに高価格帯のiPadが伸び悩んでいる中で、さらに高額なUltraモデルを投入する判断は難しかったのかもしれません。
折りたたみiPhoneやタッチMacBookは継続との見方
一方で、Appleの折りたたみ戦略そのものが後退したわけではないようです。
折りたたみ式のiPhone Ultraや、タッチ対応OLED搭載のMacBook系モデルについては引き続き開発が進んでおり、2026年から2027年にかけて登場する可能性があるとされています。
つまり、Appleは「Ultra」ブランドを新たなプレミアムラインとして育てる構想自体は維持しつつ、その第一弾としてiPadを選ぶのは見送った、という形になりそうです。
もし今回の情報が事実であれば、Appleは大型折りたたみ市場への参入にかなり慎重な姿勢を取っていることになります。技術的な完成度だけでなく、価格と実用性のバランスが整うまで、本格投入は先送りされるのかもしれません。


