
Metaが運営するFacebookとInstagramで、ユーザー離れの兆しが出ていることが明らかになりました。背景には、近年指摘されてきたフィードの質の低下があるとみられています。
同社によると、直近四半期における1日あたりのアクティブユーザー数は、前期比で約2000万人減少したとのことです。
フィードの質に対する不満が顕在化
以前から、ユーザーの間ではフィードの内容に対する不満が広がっていました。
広告の増加や、自分とは関係の薄い投稿の表示が増えているといった声が多く、特に「おすすめ」や関連投稿の比率が高まりすぎている点が問題視されています。
実際、体感として投稿のかなりの割合が広告やレコメンドに占められているという指摘も多く、従来のように友人やフォローしているアカウントの投稿を中心に楽しむ体験が損なわれているとの見方もあります。
Metaは外的要因を強調も説得力に疑問
Meta側はユーザー減少の理由として、イランでのインターネット障害やロシアでのWhatsApp制限など外的要因を挙げています。
ただし、これらの影響だけで大幅なユーザー減を説明するのは難しいとの見方もあり、実際にはサービス自体の体験悪化が影響している可能性が指摘されています。
アルゴリズム刷新で立て直しへ
こうした状況を受け、Metaはフィード改善に向けた取り組みを進めています。
特にInstagramでは、レコメンドアルゴリズムの見直しが行われる予定で、「オリジナルコンテンツ」を優先的に表示する方針が打ち出されています。
具体的には、他人の投稿を転載しただけのコンテンツや、大きな編集を伴わない再投稿については表示機会が制限される可能性があります。これにより、クリエイターによる独自コンテンツの露出を増やし、フィード全体の質向上を狙うとしています。
同様の方針はFacebookにも適用される見込みです。
改善策が効果を発揮するかが焦点
今回のアルゴリズム変更によって、ユーザー体験がどこまで改善されるかは未知数です。
近年のSNSは広告やレコメンドの最適化が進む一方で、本来の目的であるコミュニケーションの質が損なわれているとの指摘も増えています。
今回のユーザー減少は、そうした積み重ねに対する一種の反応ともいえそうです。Metaが打ち出した改善策が、離れつつあるユーザーを呼び戻すきっかけになるのか、今後の動向が注目されます。

