サムスン、新Bixbyを正式発表 One UI 8.5でGeminiに迫る「会話型AI」へ進化

Samsungは、One UI 8.5のベータ版において刷新された新しい「Bixby」を正式に発表しました。長らく競合に後れを取ってきた同社の音声アシスタントですが、今回のアップデートにより、単なる音声操作を超えた“会話型のデバイスエージェント”へと大きく進化しています。

設定操作が「話しかけるだけ」で完結する新体験

新しいBixbyの最大の特徴は、従来のように設定名や正確な項目を指定しなくても、自然な言葉で端末操作ができる点です。

たとえば「画面の明るさが勝手に変わるのが嫌だ」と話しかけるだけで、Bixbyが意図を理解し、自動明るさ調整をオフにする設定へ即座に案内、あるいはそのまま無効化してくれます。メニューを何階層も辿る必要はなく、操作の手間が大きく減ります。

初心者にも優しい“理解するBixby”へ

Samsungの設定メニューは多機能な反面、初めて使うユーザーには分かりにくいという声も少なくありませんでした。新Bixbyでは、その点も大きく改善されています。

「ポケットの中で勝手に画面が点く理由を知りたい」といった曖昧な質問に対しても、Bixbyが状況を分析し、誤作動防止に関係する設定項目を提示します。ユーザーが“何を探せばいいのか分からない”状態でも、答えにたどり着ける設計です。

Web検索にも対応、Perplexityを採用

今回のアップデートでは、BixbyがリアルタイムのWeb検索にも対応しました。検索エンジンには、生成AI検索で知られる「Perplexity」が採用されています。

特徴的なのは、検索結果がブラウザに飛ばされるのではなく、Bixbyの画面内で完結する点です。リンクを何度も開く必要がなく、必要な情報をその場で確認できます。日常的な調べ物や簡単なアイデア探しには、非常に相性の良い仕組みと言えそうです。

Geminiとの距離感に変化?Samsungの狙いとは

注目すべきは、Web検索にGoogleのGeminiではなくPerplexityを採用した点です。Samsungはこれまで、AI機能の多くでGoogleと強い協力関係を築いてきました。

今回の選択について、Samsungは公式に「脱Google」を示唆しているわけではありません。しかし、あえて競合サービスを組み込んだことから、Google依存を徐々に減らし、自社主導のAI体験を構築しようとしているとの見方も出ています。

Galaxy S26世代の注目機能に

新Bixbyは、まずOne UI 8.5対応の一部地域・端末で提供が始まり、その後順次拡大される予定です。時期的にも、次期フラッグシップ「Galaxy S26」シリーズの目玉機能のひとつになる可能性が高そうです。

Geminiと肩を並べる存在になれるかは今後の完成度次第ですが、少なくとも「使われないBixby」から「実用的なBixby」へと、大きく方向転換したことは間違いありません。SamsungのAI戦略が、次の段階に入ったことを感じさせるアップデートと言えそうです。

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