
Xiaomiは、スマートフォン「POCO F7」で指摘されていたDolby Audioの音質不具合について、修正対応を進めていることを公式に明らかにしました。今回の問題はハードウェアに起因するものではなく、特定のHyperOSビルドに関連したソフトウェア上の不具合であると説明しています。
POCO F7で確認されたDolby Audioの不具合
Xiaomiによると、問題が確認されたのはHyperOSのバージョン「OS3.0.5.0.WOJMIXM」適用後で、Dolby Audioの音質が本来の性能を発揮できていない状態だったとのことです。このビルドはすでに配信が停止されており、現在は新たな修正に向けた対応が進められています。
不具合の特定や検証にあたっては、ユーザーから寄せられたフィードバックが大きく貢献したとしており、社内テストのスピード向上にもつながったとしています。
Dolby提供の修正案をもとに最終検証へ
今回の対応では、Dolby側から正式な修正案が提供されており、Xiaomiのソフトウェアおよびオーディオ関連チームが現在、互換性や安定性、音質の一貫性について最終検証を行っている段階です。音楽や動画の再生、ゲームプレイ、通話音声など、さまざまな利用シーンで問題が解消されるかを慎重に確認しているとしています。
月例アップデートでの提供を予定
検証が完了次第、この修正はHyperOSのシステムフレームワークに組み込まれ、月例の公式ソフトウェアアップデートを通じて配信される予定です。これにより、影響を受けたユーザーも通常のアップデート手順で修正を受け取れる見込みです。
今回の対応は、XiaomiがDolbyのような技術パートナーと連携しながら、システムレベルでユーザー体験の改善に取り組んでいる姿勢を示すものと言えます。POCOシリーズを含むHyperOS搭載端末において、今後も安定したサポートが期待されます。


