
次期フラッグシップとして開発が進められている「Xiaomi 17 Ultra」に、スマートフォンとして世界初となる物理式光学ズーム機構が搭載される可能性が高まっています。著名リーカーの情報によれば、これまでのデジタル/レンズ切替式とはまったく異なる、新しいズームシステムを採用する見込みで、スマホのカメラ設計そのものを大きく変える一台になりそうです。
圧巻の巨大カメラデザイン
流出したエンジニアリング段階の実機画像では、背面中央に大きな円形モジュールが配置され、上側には大型のペリスコープカメラを搭載しているように見えます。背面素材にはガラスではなくファイバーグラスが使われているとされ、耐久性と軽量性を両立。
ディスプレイは四辺均一ベゼルのフラット仕様とされ、最近の「大型モデル」方向を引き継ぐ形となっています。
カラーバリエーションはブラック、ホワイトに加え、鮮やかなパープルも用意される模様。リーク画像の中には、一見プロ用カメラのような外観を持つ個体もあり、スマホとカメラの境界をなくそうというXiaomiの意図がより鮮明に見えます。
カメラ機能はさらに進化
搭載されるとされるチップセットはSnapdragon 8 Elite Gen 5。カメラは従来より大きな50MPのメインセンサーが採用され、In-Sensor Zoom(ISZ)に対応。ペリスコープレンズとの併用で、広角から望遠まで滑らかな焦点移動が可能になるとみられています。
ペリスコープ側は200MPセンサーに加え、4×4 RMSCと呼ばれる新技術も搭載され、複数の焦点距離に対応。望遠だけでなくテレマクロ撮影もできるとされ、スマホとは思えない表現力を狙っています。
この2つの新レンズにより、ダイナミックレンジやボケ表現、AF精度が大幅に改善する見込みで、Xiaomiは“カメラそのものの体験”をスマホで実現しようとしているようです。
Leicaとの強力なタッグは継続
XiaomiはこれまでもLeicaと共同で独自の色再現や撮影アルゴリズムを磨いてきましたが、今回の17 Ultraもその流れを踏襲すると見られています。
12S Ultra Conceptでスマホに本物のLeicaレンズを取り付けるというコンセプトを披露した同社ですが、今回はその延長線上に、より実用品としての進化を重ねている印象です。
発表時期と展開
正式発表は年内中国が最有力で、その後海外市場へ展開される可能性もあります。価格帯はまだ不明ですが、Ultraシリーズの最新作として、過去最高レベルのカメラ機能を搭載するモデルとなるのは確実です。
総合すると、Xiaomi 17 Ultraはスマホカメラの“次のステージ”を示す存在になりそうです。これは単なる高画素やAI処理競争ではなく、光学設計そのものに踏み込んだ数少ない例で、スマートフォンがいよいよ「カメラの代替」ではなく「プロ機材の一形態」になりつつあることを示しています。今後の続報にも注目が集まりそうです。


