
Googleは、新たに「Recovery Contact(アカウント復元用の連絡先)」という機能を導入しました。この機能を使うことで、信頼できる家族や友人があなたのアカウントへのアクセスを安全に取り戻す手助けをしてくれるようになります。
すでに順次展開が始まっており、Googleはすべてのユーザーに設定を推奨しています。なお、追加された連絡先があなたの個人情報やアカウント内容にアクセスすることは一切ないと説明しています。
信頼できる人に助けてもらう、新しいアカウント復元方法
現代では、Googleアカウントには連絡先、メール、写真などあらゆる情報が紐づけられています。パスワードを忘れた場合は比較的簡単に再設定できますが、デバイスを紛失して復旧用電話番号も古いままという状況では、アクセスを取り戻すのが困難になることがあります。
Googleはこうした問題を解決するために、Recovery Contactを導入しました。

公式ブログによると、この機能は「信頼できる人に助けを求めるための、シンプルで安全な方法」とのことです。設定は専用ページから行うことができ、アカウント復旧時に連絡先として登録した人があなたの身元を確認する役割を果たします。
コードのやり取りで本人確認を実施
デバイスを紛失した場合、アカウント所有者は復元コードを信頼できる連絡先に共有します。その相手はGoogleから受け取ったメールまたは通知に記載されたコードを確認し、あなたが本人であるかを認証します。
このプロセスを通じて、あなたは安全にGoogleアカウントへ再ログインすることができます。
重要なのは、連絡先の相手はアカウントの情報そのものにアクセスできないという点です。あくまで本人確認を代行する役割のみであり、プライバシーは完全に保護されます。
すでに段階的に展開中 ― 早めの設定を推奨
Recovery Contact機能はすでに展開が始まっており、順次利用可能になります。ただし、Googleによるとこの機能を利用するには「アカウントが対象である必要がある」とのことです。
実際に一部のアカウントでは設定が可能になっており、今後数週間でより多くのユーザーに開放される見込みです。
パスキー(Passkey)などの新しい認証方式と組み合わせることで、アカウント復元の安全性と利便性はさらに高まります。
予期せぬトラブルに備え、信頼できる家族や友人を「アカウント復元用の連絡先」として早めに登録しておくことをおすすめします。