
Amazonや海外マーケットでひっそり流通

グーグルが公式発表すら行わず、お蔵入りしたはずの「Pixel Tablet Pen」が、なぜか現在Amazonで購入できる状態になっています。しかも実際に使えるというのですから驚きです。

発表寸前で姿を消した幻のスタイラス
このスタイラスは昨年末に初めて存在が確認され、Pixel Tablet向けの純正ペンとして登場するのではと期待されていました。物理ボタンを備え、USI 2.0規格に対応する設計だったとみられます。しかし、正式発売には至らず、そのまま姿を消しました。

それが最近、中国のフリマアプリ「Goofish」に出品されるようになり、さらにAmazonでも複数のセラーから販売される事態に。製品名は「Pixel Tablet Pen」ではなく、Googleの未発売モデル番号「GM0KF」を記した汎用USI 2.0スタイラスとして扱われています。

外観はほぼ純正品そのもの
出品画像を見ると、ボタン部分にはGoogleのロゴが入り、「Designed for Google」の刻印も確認できます。価格は25ドル前後(約4,000円)で、9to5Googleの編集部も実際に購入。USB-Cポートで充電でき、ステータスランプも搭載。Pixel Tabletに接続すると、ペン入力は「反応が良く、滑らか」に動作し、ボタンをホバーするとUIも反応します。

ただし、物理ボタン自体は機能が割り当てられておらず、押しても何も起きません。見た目は完成品のようですが、その点だけが未完成と言えるでしょう。
公式発売の可能性は低そう
ここまでの完成度を見ると、Googleは発売直前まで開発を進めていた可能性があります。しかし現状では正式発表の予定はなく、市場に出回っているのはあくまで流出品とみられます。純正ペンを試してみたいPixel Tabletユーザーにとっては、思わぬチャンスかもしれません。