MediaTekの次期フラッグシップSoC「Dimensity 9500」がGeekbenchに登場──新たなコア構成とGPUが明らかに

新チップDimensity 9500が姿を現す

MediaTekが準備を進めている次世代フラッグシップチップ「Dimensity 9500」が、ベンチマークデータベース「Geekbench」に登場しました。昨年10月にリリースされたDimensity 9400、今年4月の9400+、5月の9400eに続くモデルとして、Dimensity 9500は性能面でも一段と進化した構成となっていることが今回の情報から判明しています。

新たなコア構成とGPUが判明

Geekbench上に登録されたデバイス名「alps k6993v1_64」は、Dimensity 9500とみられるもので、OpenCLスコアは15,717を記録。従来伝えられていた構成とは異なり、1+3+4の8コア構成であることが確認されました。

具体的には、メインとなる「Travis X930」コアが3.23GHz、3つの「Alto」コアが3.03GHz、4つの「Gelas」コアが2.23GHzで動作。また、GPUにはARMの「Mali-G1 Ultra MC12」が搭載され、1MHzで動作する仕様が記されています。これにより、高いグラフィック性能と電力効率の両立が期待されます。

2サイズ展開で年内登場の可能性も

これまでの情報によると、Dimensity 9500を搭載した最初のスマートフォンは、早ければ年内に登場する可能性があり、サイズの異なる2モデルが用意されるといわれています。両モデルともにペリスコープ式の望遠カメラをサポートする可能性があり、ハイエンド端末としての完成度が高くなりそうです。

Dimensityシリーズ搭載端末も続々登場中

なお、MediaTek製チップを採用したスマートフォンの新モデルも続々と登場しています。たとえば、今月インド市場ではDimensity 6300を搭載した「itel Zeno 5G」「Realme C73 5G」「Realme Narzo 80 Lite 5G」が発売され、中国では「Vivo Y300c」も同じチップで登場しました。さらに、注目の「Infinix GT 30 Pro」もインドで正式発表され、こちらはDimensity 8350 Ultimateを採用しています。

MediaTekの次の一手に注目

Dimensity 9500は、MediaTekにとって次世代のフラッグシップ市場を担う極めて重要な一手となることは間違いありません。競争の激しいモバイルSoC市場において、Armベースの新アーキテクチャと高性能GPUを備えたこの新チップが、どれだけのインパクトを与えるのか。正式発表と搭載端末の登場が待たれます。

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