
Googleが今週より配信を開始したAndroid 16の正式版アップデートですが、一部のPixelスマートフォンユーザーの間で、ナビゲーション操作に深刻な不具合が報告されています。画面のスワイプや戻るボタンなどが一時的に反応しなくなるこの現象は、操作性に大きな支障をきたしており、日常的なスマホ利用にストレスを感じるユーザーが続出しています。
操作不能になるナビゲーション、複数のユーザーから悲鳴
Android 16へのアップデート後、一部のPixel端末でジェスチャー操作やナビゲーションボタンが突如として無反応になる現象が確認されています。具体的には、「戻る」「ホーム」「アプリ履歴」などの基本的な操作がまったく受け付けられず、端末が数秒から最大30秒以上フリーズしたような状態になることもあるとのことです。
SNS上では「8 Proがまったく使いものにならない」「戻るスワイプが効かなくてアプリから出られない」など、不具合を訴える投稿が相次いでいます。中にはPixel 9 Proでスワイプジェスチャーが突然反応しなくなったという報告や、アプリ側に戻るボタンがないため逃げ場がなくなるケースもあるようです。
一時的ではなく、繰り返し発生するのが厄介
この不具合の厄介な点は、一度発生して終わりではなく、1日のうちに何度も再発する可能性がある点です。あるユーザーは「30秒間、何も反応しないのが何度も起きる。ホームボタンもスワイプも効かない」といった事例を報告しています。
Android Policeの創設者であるArtem Russakovskii氏も、同様の現象に見舞われているとコメントしており、決して一部の端末に限った問題ではない可能性が高まっています。
Googleはまだ公式対応せず、ユーザーによる報告が鍵に
現時点でGoogleはこの不具合を正式には認識しておらず、修正の予定についても明らかにされていません。そのため、問題が発生しているユーザーは、端末の設定メニューからバグレポートの送信を行うことが推奨されています。
報告件数が増えれば、Google側も早期の調査・対応に乗り出す可能性が高まります。Android 16の新機能やUI改善の恩恵を受ける前に、この操作系の不具合で足を引っ張られるのは避けたいところです。
Android 16を導入したPixelユーザーで、ナビゲーション操作に違和感を覚えた場合は、積極的にバグ報告を行いましょう。今後のアップデートでの修正に期待が集まっています。