
スマートフォン市場で独自の存在感を放つNothingが、次期フラッグシップモデル「Nothing Phone (3)」をまもなく発表します。新型スマホとあわせて、同社初となるオーバーイヤー型ヘッドホン「Nothing Headphone (1)」も同時に登場予定。グローバル発表は7月1日で、インド市場でも同日発売が見込まれています。
型番「A054」がティザーで正式公開
Nothingは公式X(旧Twitter)アカウントで新たなティザー画像を公開し、Nothing Phone (3)の型番が「A054」であることを明らかにしました。これまで一部のリークでは「A000」とされていたこともあり、今回の情報公開で混乱に終止符が打たれた形です。
実際、同じ「A054」は以前よりインドのBIS(Bureau of Indian Standards)認証にも登場しており、Nothing Phone (3)のものであると推測されていましたが、今回のティザーによってその正体が公式に確定しました。
インド生産、ロンドン設計というグローバル戦略
同時に公開されたティザーには、Nothing Phone (3)が「インドで製造され、ロンドンで設計されている」ことも明記されています。この「現地生産・海外設計」というスタイルはAppleの戦略にも似ており、Nothingが国際展開とコスト最適化を両立させる意図が感じられます。
予想スペックと注目機能
リーク情報によると、Nothing Phone (3)には以下のようなハイスペックが搭載されると見られています:
- 6.77インチ LTPO AMOLEDディスプレイ
- リフレッシュレート:最大120Hz
- ピーク輝度:最大3000ニト
- Snapdragon 8 Gen 3チップセット
- 背面トリプルカメラ(50MP)
- フロントカメラ(32MP)
- 5000mAhバッテリー
- 急速充電対応(有線50W/ワイヤレス20W)
- AI機能の強化
- 新しい「Essential Key(エッセンシャルキー)」の搭載
なお、Nothingシリーズの象徴ともいえるGlyphインターフェース(背面LED)は、今回のモデルで廃止される可能性もあるとのこと。代わりに、より洗練されたデザインへの移行が図られていると報じられています。
ストレージ構成と価格の予測
信頼性の高いリーカー「Mystery Lupin」によれば、Nothing Phone (3)はブラックとホワイトの2色展開で、以下の2つのストレージ構成が用意される見込みです:
- 12GB RAM + 256GB ストレージ:799ドル(約12万5千円)
- 16GB RAM + 512GB ストレージ:899ドル(約14万円)
ハイエンドモデルながら、価格設定は競合機種よりやや抑えられており、コストパフォーマンスを重視するユーザーにも魅力的な選択肢となりそうです。
発表まであと少し、注目は高まる一方
正式発表まで残りわずかとなったNothing Phone (3)。スペック、デザイン、価格、そして新たな戦略のいずれもが話題を呼んでおり、Nothingが次にどんな驚きを見せてくれるのか、注目が集まっています。発表は日本時間で7月1日深夜〜早朝にかけて行われると見られ、グローバルファンの期待も最高潮に達しています。