
Android 16ベータ版で判明した内容をGoogleが正式に認める
Googleは、Pixel 6a向けにバッテリー容量を制限するアップデートを今後配信することを正式に発表しました。このアップデートは一部の端末に対して“強制的”に適用されるもので、バッテリーの過熱リスクを軽減するための措置だと説明しています。
この情報は、Android 16のQPR1 Beta 2のコード解析によって明らかになったもので、その後Googleが米メディア「9to5Google」に対して声明を出し、事実であることを認めました。
バッテリー充電400回がひとつの分岐点に
Googleの発表によると、今回のアップデートではPixel 6aのバッテリーが400回の充電サイクルに達した段階で、バッテリー容量および充電性能が制限されるようになります。これにより、端末の発熱や発火といった重大事故を未然に防ぐのが狙いです。
Googleは以下のようにコメントしています。
「Pixel 6aの一部端末では、バッテリーの過熱リスクを軽減するために、必須のソフトウェアアップデートが必要となります。このアップデートでは、400回の充電サイクルに達した際に、バッテリー容量と充電性能を制限するバッテリー管理機能が有効化されます。」
対象者には7月中に個別に案内へ
なお、すべてのPixel 6a端末が影響を受けるわけではなく、対象となるユーザーには7月中に個別に案内が届く予定です。現時点ではアップデートの具体的な配信時期は未定ですが、Googleによれば「コードがすでにベータ版に含まれていることから、準備は進んでいる」とのことです。
この対応は、過去にPixel 4aにも行われた措置に似ています。当時はアップデート後にバッテリー持ちが極端に悪化し、希望者にはバッテリー交換が提供されました。
発火事故が背景に、今後はバッテリー交換も視野に
今回の対応の背景には、ここ数週間で複数報告されているPixel 6aの発火・過熱トラブルがあると見られます。第三者製の充電器を使っていたユーザーの端末が深夜に発火した事例や、Redditなどで相次いで共有されている画像などが、Googleの判断に影響を与えた可能性があります。
現時点でどの程度バッテリー性能が低下するのか、あるいはどれだけのユーザーがバッテリー交換の必要に迫られるかは不明ですが、Pixel 6aを使い続けているユーザーは、近いうちに交換や機種変更を検討する必要が出てくるかもしれません。今後の正式な案内と対応策に注目が集まります。