
Qualcommは、携帯型ゲーム機向けに新たなSnapdragon Gシリーズを発表しました。昨年のモデルを継承しつつ、より高性能なゲーム体験を提供する3つの新プラットフォームが登場します。
フラッグシップモデル「Snapdragon G3 Gen 3」

シリーズの最上位モデルとなるSnapdragon G3 Gen 3は、携帯型ゲーム機向けチップとして初めてUnreal Engine 5の「Lumen」技術をサポート。これにより、Androidベースのデバイスでもリアルタイムのグローバルイルミネーションと反射表現が可能になります。
また、前世代モデルと比較してCPU性能が30%向上、GPU性能が28%向上しており、電力効率の最適化も強化。さらに、Wi-Fi 7に対応し、低遅延かつ高速なワイヤレス接続を実現します。
「Snapdragon G2 Gen 2」─ 高フレームレートでのゲームプレイに対応

Snapdragon G2 Gen 2は、専用ゲーム機向けに最大144fpsでのゲームプレイを実現するミッドレンジプラットフォームです。
Qualcommによると、前世代(Snapdragon G2 Gen 1)と比較してCPU性能が2.3倍、GPU性能が3.8倍向上しており、Wi-Fi 7対応による高速なクラウドゲームプレイも可能となっています。
「Snapdragon G1 Gen 2」─ クラウドゲーミング特化モデル
エントリーモデルとなるSnapdragon G1 Gen 2は、クラウドゲーミング向けに最適化されたプラットフォームです。
最大1080p・120fpsのストリーミングゲームプレイに対応し、前世代比でCPU性能が80%向上、GPU性能が25%向上。高品質なクラウドゲーム体験を幅広いユーザーに提供します。
2025年第1四半期から対応デバイスが登場


新しいSnapdragon Gシリーズを搭載したデバイスは、AYANEO、ONEXSUGAR、Retroid Pocketなどのメーカーから2025年第1四半期より順次発売予定。携帯型ゲーム機市場における選択肢がさらに広がりそうです。