ソニーモバイルの最新機種、と言えば5月に発表されたXperia 1 VIとXperia 10 VI。
一方、今年は中国本土や米国/北米でのXperia製品のリリースはなく、また、機種ラインナップ自体もXperia 5シリーズの廃止などが確実視されています。
そんな中、このソニーの「Xperia」というブランドの人気度自体が世界中で大きく低下していることが明らかになりました。
以下はGoogleのキーワード検索の傾向をみる「Google Trend」からのもの:
これはGoogle検索における過去10年間の「Xperia」というキーワードの人気度を最高点を100としてあらわしたグラフ。
ご覧のように、世界全体でみると「Xperia」の人気度はピーク時の「100」から1/25程度の「4」にまで落ち込んでいるのが分かります。
ちなみにピークの2014年はXperia Z2世代の年で、国内でも初代ZとZ1での高評価を経て、一気にXperiaスマホへの関心が高まった時期とも言えます。
Xperiaは世界シェアが落ち込んでからも比較的高いユーザー関心度があるという印象でしたが、こうやって数値化すると、やはりユーザーの関心そのものも大きく薄れていることが分かります。
一方、日本ではというと:
10年前と比べて1/4程度と世界全体と比べるとまだ比較的高い関心を集めていますが、確実に下がっており、国内シェアを伸ばしているPixelと比べると非常に対照的です。
もちろん、これはあくまでキーワード検索における検索回数を元にしたもので、実際の売り上げ台数と表しているとは限りません。
ただグローバル市場で見るとXperiaスマホのシェアはおそらく小数点台のパーセントとなっており、実際の売り上げ台数減少はさらに大きく減っている可能性もありそうです。
また、この感じだとあと数年もすると特に海外ではソニーがスマートフォンを作っている(あるいは「いた」)事すら知らない若者も増えてきそうですね。
コメント
Googleトレンドにて「Samsung Galaxy」のワードで調べてみましたが、メーカー別世界シェア28%のiPhoneの次に売れているシェア24%のGalaxyですら全盛期の1/4の関心しかないということ。
https://trends.google.co.jp/trends/explore?date=all&q=Samsung%20Galaxy&hl=ja
また、メーカー別に見て世界で最も売れているiPhoneですら平常時で全盛期の50%しか関心がないのですから、Xperiaの4%は低すぎる関心とは一概に言えないかもしれません。
※iPhoneは新製品発表のたびに関心のグラフが急上昇していることから心電図のように一定の周期でトゲのあるグラフになっている。
https://trends.google.co.jp/trends/explore?date=all&q=%2Fm%2F027lnzs&hl=ja
Huaweiは米国の制裁を受けてから現在に至るまで1/4に下降した。
https://trends.google.co.jp/trends/explore?date=all&q=Huawei&hl=ja
Xiaomiは全盛期の半分かつグラフの動きが不安定だがiPhoneと同じ50%台に落ち着いている。
https://trends.google.co.jp/trends/explore?date=all&q=Xiaomi&hl=ja