ソニーモバイルの新型Xperiaフラッグシップ、Xperia 1 IV。
国内ではドコモ、au、ソフトバンクが展開し、国内向けSIMフリー版の存在も確認されていますが、同モデルについては、先日、期近の計測結果の平均値で前モデルであるSD888搭載のXperia 1 IIIを下回る、という件についてお伝えしました。
一方で、SD888搭載機と比較して、SD8Gen1搭載機のベンチマークスコアの伸びがイマイチ、というのは他メーカー機種でも共通しています。
しかし今回、このXperia 1 IVのベンチマーク性能が国内でライバル機種とされるGalaxy S22 Ultraと比較しても大きく劣っていることが明らかになりました。
以下は海外の有名サイト、Android Authorityが掲載していたXperia 1 IVのレビュー記事内に掲載されていたXperia 1 IVを含む複数の2022年版ハイエンドモデルでのベンチマークスコア比較。
Xperia 1 IVとGalaxy S22 Ultraのベンチマーク性能比較
まずはGeekbenchにおけるスコア:
Xperia 1 IVのスコアはシングルコアでもマルチコアでもGalaxy S22 Ultraよりも劣っていますが、スコアの差は僅差、といった感じです。
ところがAntutuベンチマークで比べると:
Xperia 1 IVのスコアはGalaxy S22 ultraよりも2割近く劣っているのが分かります。
Geekbennchでの差が小さく、Antutuでの差が大きい理由ですが、これはおそらくGeekbenchがCPU性能のみを計測するのに対し、AntutuのスコアはCPUとGPUの性能の総合スコアであることによるものだと思われます。
つまり、両モデルはCPU性能においては僅差であるものの、GPU性能では大きな性能差がある、というとも言えます。
また、このスコア差はPCMarkでのベンチマークスコアではさらに広がり:
Galaxy S22 Ultraのスコアが約1.36万ポイントなのに対し、Xperia 1 IVのスコアは1万ポイント程度なっており、3割以上の性能差がでている、という事になります。
ベンチマークスコアはその名の通り「ベンチマーク」であって、僅差であれば必ずしも実使用での動作速度などを反映するとは限りません。
ただ、さすがに2~3割の性能差、というのは無視できない水準。
これだと実使用、とくにGPU負荷の高いゲームプレイ時などにはかなり大きな差を感じそうです。
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