Xperiaフラッグシップ、「1 III」と「5 III」ではベンチマーク性能に顕著な違いがあることが判明

今年で4世代目となるソニーモバイルのXperiaフラッグシップシリーズ、Xperia 1/5シリーズ。

基本的には5が1の小型版、という位置づけで、基本的なパフォーマンス性能に関しては違いはない「はず」。

しかし最近別件でGeekbenchにおけるベンチマークスコア・ランキングを見ていたところ、このXperia 1とXperia 5シリーズ、特にII世代とIII世代の違いについて少し興味深い事実を発見しました。

Xperia 1 IIと5 II、1 IIIと5 IIIには結構なベンチマーク性能差

以下はGeekbenchのAndroidスマホのベンチマークスコアランキングから抽出したデータ。

Xperia 1 vs Xperia 5

Xperia 1Xperia 5
シングルコア705700
マルコチア25162446

Xperia 1 II vs Xperia 5 II

Xperia 1 IIXperia 5 II
シングルコア817798
マルコチア28472668

Xperia 1 III vs Xperia 5 III

Xperia 1 IIIXperia 5 III
シングルコア10941078
マルコチア33343093

ご覧のように、シングルコア、マルチコアの両方、そしてすべての世代でXperia 1シリーズの方がXperia 5シリーズ予定も高スコアとなっています。

また、シングルコアについては誤差の範囲とも言えますが、マルチコアに関しては世代が進むごとにスコア差が広がっているのが興味深いところ。

特にXperia 1 IIIとXperia 5 IIIに関しては1割近いスコア差がついており、これは統計的にも無視できな違いだと思います。

素人の感覚では4Kディスプレイを搭載のXperia 1の方がグラフィック負荷が高く、その分動作性能が落ちるような気もするのですが、結果は逆。
少し不思議な現象です。

RAMサイズの違い、という可能性も

ちなみに初代Xperia 1/5はいずれも6GB RAMですが、1 II/5 IIは1 IIに8GBモデルと12GBモデルが存在するのに対し、5 IIは8GBモデルのみ。
また、1 IIIのメモリは12GB RAMですが、5 IIIは8GB RAMとなっています。

つまり、初代→IIIで1と5のRAMサイズ差が開くにつれ、ベンチマークスコアの差も開いている、とも言えます。

また、メモリサイズがどの程度ベンチマークスコアに影響を与えるのか、という点についてははっきりとはわかりませんが、少なくとも、極端にメモリの少ないローエンドやミッドレンジ機種のベンチマーク性能は同一チップ搭載でも他の比較的メモリサイズの大きい機種よりもスコアが落ちることは事実だと思います。

よって、すべてではないかもしれませんが、部分的にメモリサイズの違いがベンチマークスコアの違いとして出ている可能性はありそうです。

Xperia 1 IV vs Xperia 5 IVでも?

ちなみに既存最新のXperia 1 IVのメモリは12GB RAMですが、Xperia 5 IVのメモリについては8GB説と12GB説が存在し、まだどちらが正確な情報なのかは不明。

ただ、前モデル同様に8GB RAMとなると、過去モデルと同じようにXperia 1 IVと5 IVでもベンチマークスコアに差が出るという可能性はありそうです。

データソース:Geekbench

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