海外、特にヨーロッパでもユーザー数が増えるにつれて問題報告が急増中で、ソニーも問題は認識してる模様。
一方で、ユーザーからは発熱によるカメラアプリ落ちなどで、大切な瞬間にカメラが使えない、といったかなり不便なトラブルの報告も多数出ており、早急な対策が求められています。
Galaxy S22 Ultraでは目立たない発熱問題の報告
一方、国内ではライバル機種と目されるGalaxy S22 Ultra。
同機種も値が張るためか、お世辞にも売れているとは言えず、SD8Gen1の宿命、発熱問題の報告がないわけではありません。
ただ、それでもXperia 1 IVと比べると圧倒的に報告は少なく、同機種が圧倒的に売れている海外でも発熱を原因とした機能障害といった報告はそれほど多くありません。
この違いはなんなのか?
少し気になったので調べてみたところ、GSMArenaによる両モデルのレビュー記事内に興味深いデータがありました。
以下は各機種3DMarkで、連続して負荷をかけるストレステストの結果。
Xperia 1 IV ↓
Xperia 1 IVではテスト開始直後にパフォーマンスが急降下しているのが分かります。
Galaxy S22 Ultra ↓
一方の、Galaxy S22 UltraではXperia 1 IVと比べるとパフォーマンスの低下が緩やかなのが分かります。
ただ、スコアそのものを見てみると:
Xperia 1 IV ↓
Galaxy S22 Ultra ↓
Best Loop Score、つまりテスト中に記録した最高スコアではXperia 1 IVの方がかなり高めで、テスト開始直後のパフォーマンスではGalaxy S22 UltraよりもXperia 1 IVの方が高性能、ということに。
Xperia 1 IVは序盤飛ばし過ぎ?
これ、どういうことでしょう?
個々からは私の推測になりますが、Galaxy S22 Ultraはおそらく端末の発熱状況にかかわらず最初からかなり積極的にスロットリングをかけている、ということ。
そのため、温度上昇が緩やかで、発熱による機能制限も起きにくい。結果「発熱問題」としての報告が上がりにくい、ということではないでしょうか。
一方のXperia 1 IVの場合、端末の温度が低ければチップセットがスロットなしで「全力投球」。結果、端末温度が急激に上昇し、「急ブレーキ」、つまり極端なスロットリングが必要になったり、カメラアプリなどでは強制終了が必要になってしまう、ということではないかと思います。
つまり、レース序盤で飛ばし過ぎてオーバーヒート。その後のレースが続行できなくなってしまう、というのが今のXperia 1 IVの問題点ではないでしょうか。
Xperia 1 IVに関しては近々、熱制御アルゴリズムのアップデートがあると言われていますが、ひょっとするとこの「序盤飛ばし過ぎ」を制御するのかもしれませんね。
ソース:GSMArena
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