Android 11へアップデート提供済みの昨年のフラッグシップ、Xperia 1 IIおよびXperia 5 II。
これらのモデルではアップデート後にベンチマークスコアが大きく低下、あるいは2極化するという謎の症状が発生しています。
この問題は国内・海外の両方で報告が上がっており、Android 11で変更されたアプリの権限周りが原因、といった指摘も見られますが、いまいちはっきりとしたことが分かりません。
そんなXperia 1 II/5 IIで新たな異常事態が発生している模様です。
以下はここ最近のXperia 1 II/5 IIのGeekbenchでのベンチマークスコア。
ドコモ版Xperia 1 II SO-51A↓
ドコモ版Xperia 5 II SO-52A↓
au版Xperia 5 II SOG02A↓
海外版Xperia 1 II (デュアルSIM) XQ-AT52↓
香港・台湾版Xperia 1 II (デュアルSIM) XQ-AT72↓
SD865搭載スマートフォンのGeekbench 5.0での平均的なマルチコアベンチスコアは3100前後といったところ。
そしてAndroid 11アップデート後のXperia 1 II/5 IIでは1800~1900程度まで下がるという言うのが以前の問題点でした。
ところが、今回はそれがさらに1/3程度のスコアにまで低下しており、ノーマル値と比べると1/5程度ということになりこれはどう考えても異状。
また、ご覧のように海外のシングルSIM、デュアルSIM版や国内キャリア版、そしてXperia 1 II/5 IIの両方で発生している症状です。
正常な状態のスマートフォンでもタイミングによってはびっくりするような低スコアが出現する、というのは珍しくありません。
ただ、今回は「低スコア」が異なる個体でも620ポイント前後に固まっていると言う点からして、突発的な異常値とは言い難い状況です。
ちなみにマルチコアのスコアで600ポイント台、というのは相当低い値で最近のローエンドモデルすらも下回るスコアです。(SD665搭載のXperia 10 IIでも1000以上)
また、この「超低スコア」は3月に入ってから急増しており、そのため、3月のセキュリティーパッチを含む最新のファームウェアが原因では?という声もあります。
ただ、まだこの3月セキュリティーパッチが配布されていない国内キャリア版でも同様のベンチマークスコア低下が多数観測されていることから、これは直接的な原因ではない可能性も。
なお、Redditなどではこの超低スコア状態に入ると明らかに端末全体の動作も遅くなるとのこと。
一部ではいたわり充電をオフにしたり、アプリを「電池の最適化」から除外、また、サードパーティーのホーム画面を使っている場合はデフォルトに戻すことである程度ベンチマークスコアが基に戻る、といった報告はあります。
ただ、いずれの方法も一部でしか効果がないようなので、根本的な問題解決方法とは言え無し状態です。
コメント
XQ-AT52だけど3日前ぐらいにあったアップデートをした直後にGeekbench 5.0でベンチ測るとこうなる
docomo版は今日のアップデート適用で一応元に戻りましたね
時間を置いて測り直したら少しダウンしたので根本的には解決してないみたいですね、お騒がせしました