
SonyがPS5のセキュリティ対策を強化し、PlayStation Network(PSN)への接続にシステムソフトウェア14.10へのアップデートを要求するようになったと報じられています。これにより、脱獄(Jailbreak)環境を維持するために古いバージョンを使い続けているユーザーは、PSNを利用するか、改造環境を維持するかの選択を迫られることになりそうです。
PSN接続にアップデートが必須に
海外掲示板RedditのPS5改造コミュニティでは、システムソフトウェア14.00を搭載したPS5からPSNに接続しようとすると、アップデートを求められるとの報告が投稿されています。
この報告が事実であれば、旧バージョンのままではPSNに接続できず、オンラインマルチプレイやPlayStation Storeなどのネットワーク機能を利用できなくなる可能性があります。

PS5の脱獄は、通常では実行できない非公式アプリを動作させたり、システム内部にアクセスしたりするための手段です。一方、脆弱性を悪用して海賊版ゲームや不正なゲームバックアップを実行できる場合もあるため、Sonyにとっては対策が必要な問題となっています。
RelapseやByepervisor Rebornも影響か
今回のアップデート強制に関連して注目されているのが、PS5の脱獄手法「Relapse」と、ハイパーバイザーの保護機構を回避する「Byepervisor Reborn」です。
Relapseは、システムソフトウェア13.60に対応する形で利用が進んだ手法です。カーネルの読み書きを可能にすることで、非公式アプリの実行などを実現します。
一方、Byepervisor RebornもPS5のセキュリティ機構を回避するための脆弱性を利用します。しかし、2026年9月16日にシステムソフトウェア14.00が登場したことで、従来の手法が利用できなくなったとされています。
さらに、10月1日には14.10が公開され、詳細が明らかになっていないセキュリティ修正も加えられました。こうしたアップデートによって、既存の脱獄環境を維持することが難しくなっているようです。
アップデートを避ければ購入済みゲームにも影響
脱獄環境を維持したいユーザーにとって、大きな問題となるのがPSNへの接続制限です。
PSNに接続できなければ、オンラインマルチプレイやPlayStation Storeへのアクセスが制限されます。また、ゲームによってはデジタルライセンスの認証が必要になるため、ネットワークに接続できないことで購入済みタイトルの起動にも支障が出る可能性があります。
これまでは、システムソフトウェアの更新を避けながら、PSNの機能も利用するユーザーがいたとされています。しかし、今回の制限によって、脱獄環境を維持するか、オンライン機能を利用するためにアップデートするかという選択を迫られることになりそうです。
今後、脱獄の開発者が新たな脆弱性を発見すれば状況が変わる可能性はありますが、既存の手法がそのまま使い続けられる保証はありません。
GTA 6もシステムソフトウェア14.10を要求か
Sonyによる対策強化をめぐっては、脱獄したPS5からゲームのバックアップをダウンロードできたとされる非公式アプリ「Overdrive」が利用できなくなったことも話題になっています。権利者側が法的措置を取った可能性も指摘されていますが、詳しい経緯は明らかになっていません。
さらに、今後発売される「GTA 6」についても、発売時にシステムソフトウェア14.10.00が必要になるとの情報が報じられています。シングルプレイを中心とするゲームであっても、新しいファームウェアが必須になれば、旧バージョンを維持するユーザーへの影響は小さくありません。
ただし、GTA 6の対応バージョンについては、正式な情報や発売時の動作確認を待つ必要があります。
今回のPSN接続制限が広く適用されれば、PS5の脱獄環境を維持しながらオンライン機能を利用することは、これまで以上に難しくなりそうです。Sonyが今後どのようなセキュリティ対策を進めるのか、引き続き注目されます。


