
Valveが配信したSteamOS 3.8.28の更新内容から、AYANEO製の携帯ゲーム機2機種への対応が進められていることが明らかになりました。対象となるのは、Androidを搭載する「AYANEO Pocket S2」と、Windows搭載の「Konkr Fit」です。
ただし、今回追加されたのはゲームパッドの初期サポートにとどまります。両機種でSteamOSを安定して利用できる段階には達しておらず、正式対応にはまだ時間がかかりそうです。
Android搭載のPocket S2も対応対象に
SteamOS 3.8.28の更新履歴には、AYANEO Pocket S2とKonkr Fitに対するゲームパッドの初期サポートが追加されたと記載されています。
Pocket S2は、2025年半ばに発売されたAndroid搭載の携帯ゲーム機です。プロセッサには、Qualcommの「Snapdragon G3 Gen 3」を採用しています。

一方のKonkr Fitは、AYANEOのサブブランド「Konkr」から登場したWindows搭載の携帯ゲーム機です。構成によって、AMDの「Ryzen AI 9 HX 370」または「Ryzen AI 9 HX 470」を搭載します。
特に注目されるのがPocket S2への対応です。Snapdragon G3 Gen 3はARMアーキテクチャを採用しており、x86系プロセッサを搭載する一般的なWindowsゲーミングPCとは異なる構成です。Valveが開発中のVRヘッドセット「Steam Frame」もARM系プロセッサを採用していることから、SteamOSの対応範囲が広がる可能性を示す動きといえます。
もっとも、今回の更新でPocket S2上でSteamOSが実用的に動作するようになったわけではありません。ゲームパッドの初期サポートは開発の初期段階を示すもので、現時点では両機種向けの安定版は提供されていません。
MSI ClawやOneXPlayerの対応も改善
SteamOS 3.8.28では、AYANEO製品以外のサードパーティー製携帯ゲーム機についても改善が盛り込まれています。
MSI ClawシリーズとOneXPlayer製品の一部では、対応の拡充やゲームパッド関連機能の改善が行われました。
具体的には、MSI Claw 8 EX AI+にゲームパッドの初期サポートが追加されたほか、OneXPlayer F1とOneXPlayer 2の特別モデルではゲームパッドのサポートが更新されています。また、OneXPlayer Apexについても、新しいファームウェアに対応したゲームパッド関連の更新が含まれています。
こうした変更は、SteamOSをValve純正のSteam Deck以外でも利用できるようにする取り組みの一環と考えられます。
SteamOSの対応機種拡大は続くか
今回の更新は、AYANEO Pocket S2やKonkr FitにSteamOSをすぐに導入できることを意味するものではありません。それでも、Android搭載機を含む複数の携帯ゲーム機で対応作業が進んでいることは、SteamOSの展開先が広がる可能性を示しています。
今後、正式な安定版が提供されれば、対応するハードウェアを選ぶ際の自由度が高まるかもしれません。現段階では開発の進捗を示す更新にとどまるため、実際の動作状況や正式対応の時期については、今後のアップデートを待つ必要があります。


