PS5でPS2のディスク版ソフトが起動可能に、ただし改造必須で制限も

PlayStation 5で、初代PlayStation 2のディスク版ゲームを読み込んで起動する方法が登場しました。自作ソフトの開発者Sword氏が開発するエミュレーター「PS5SX2」が、PS2のDVDディスクからゲームを読み込む機能に対応したためです。ただし、利用には本体の改造が必要で、すべてのPS2ソフトが動作するわけではありません。

PS5のディスクドライブでPS2のゲームを読み込み

PS5は標準機能ではPS4との後方互換性に対応していますが、PS2やPS3のディスク版ソフトをそのまま起動することはできません。今回のPS5SX2は、こうした制限を回避し、PS5のディスクドライブを使ってオリジナルのPS2用DVDを読み込み、ゲームを実行できるようにしたものです。

開発者のSword氏は2026年10月8日にXでこの機能を発表し、翌9日には実際に動作する様子を動画で公開しました。

PS5SX2は、PC向けPS2エミュレーターとして知られるPCSX2をベースに開発されています。ディスクを挿入するとゲームデータを読み取り、デジタルデータとして保存する仕組みです。一度読み込んだゲームは、次回以降、ディスクを挿入することで起動できるとされています。

また、対応するゲームではグラフィック面の強化も可能です。内部解像度をオリジナルの最大6倍まで引き上げる機能や、4K出力、ワイド画面化、フレームレート改善用のパッチなどが利用できるといいます。

利用にはPS5の改造が必要、CD-ROMのゲームにも非対応

ただし、PS5SX2は通常のPS5では利用できません。ソニーが設けているソフトウェア上の制限を回避し、自作ソフトを実行できる状態にした本体が必要です。

本体の改造にはリスクもあります。ソフトウェアの不具合が発生する可能性があるほか、PlayStation Networkへの接続制限やアカウントへの措置、保証を受けられなくなるといった問題につながるおそれがあります。

さらに、PS5のディスクドライブはDVDを読み込める一方、CDには対応していません。このため、CD-ROMで発売された一部のPS2ソフトは、今回の方法では利用できないとされています。

外付けUSBドライブからの読み込みにも対応し始めていますが、こちらはまだ実験的な機能です。PS2のディスク版ソフトを幅広く遊べるようになったとはいえ、互換性には制限が残っています。

PS5SX2は継続的にアップデート

PS5SX2の開発は現在も続いており、最近のアップデートでは、ブラウン管テレビの映像表現を再現するグラフィックフィルターが追加されました。起動時間の短縮や複数の不具合修正も行われています。

最新版のバージョン2.03は10月11日に公開されており、GitHubから無料で入手できます。

PS3ディスクへの対応にも期待、実現時期は不明

今回の機能はX上でも注目を集めており、開発者の取り組みを称賛する声が寄せられています。一方、ソニーがPS2やPS3のディスク版ソフトに標準対応していないことについて、デジタル版の再販売やサブスクリプションサービスを優先しているのではないかと批判するユーザーもいます。

さらに、PS3のディスク版ソフトもPS5で起動できるようになる可能性が話題になっています。X上で、PS5の改造によってPS3のディスクも動作するなら本体を改造したいというユーザーの投稿に対し、Sword氏は実現するとの趣旨の返答をしています。

ただし、これは今後の対応を示唆するものであり、現時点でPS3のディスク版ソフトがPS5SX2で動作することを確認した発表ではありません。

PS3エミュレーター「RPCS3」についても、PS5 Pro上で動作する非公式の実験的な移植版が報じられていますが、ディスクからのゲーム起動には対応していません。PS3ソフトの互換性がどこまで広がるのかは、今後の開発次第となりそうです。

PS5SX2によって、PS5で遊べるPS2ソフトの選択肢が広がる可能性はあります。ただし、利用には本体の改造が必要で、ディスクの種類による制限もあります。通常のPS5で使える公式機能ではない点には注意が必要です。

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