
Sonyが、アナログスティックの操作時に感じる抵抗感をユーザー自身で調整できる新しい仕組みの特許を取得していることが分かりました。現在のDualSenseに搭載されているアダプティブトリガーとは異なり、スティックそのものの操作感を物理的に変更できるのが特徴です。
今回の特許は、アナログスティックの内部に弾性部品やねじ溝を組み込むことで、スティックを回すだけで抵抗の強さを調整するというものです。さらに、モーターなどを使って電子的に抵抗を変更する仕組みも想定されています。
スティックを回して抵抗感を調整
特許に記載された仕組みでは、アナログスティックのシャフト部分に設けられたねじ溝に沿って弾性部品を上下に移動させることで、スティックを動かす際の抵抗を変化させます。

ユーザーがスティックを回すと内部の部品が移動し、それによって操作時の重さや抵抗感を調整できるという構造です。
例えば、素早くスティックを倒す操作では軽めの抵抗にし、照準合わせのような細かな操作では重めにするといった使い分けが考えられます。
特許では、既存のアナログスティックについて、抵抗感に違和感を覚えるケースや、繊細な操作に十分な精度を確保できないケースが課題として挙げられています。
ゲーム側から自動で抵抗を変える可能性も
さらに興味深いのが、抵抗感を電子的に制御する仕組みも記載されていることです。
モーターやリニアアクチュエーターを使い、接続された機器からの指示に応じて内部の部品を動かすことで、アナログスティックの抵抗を自動的に変更する構成が想定されています。

つまり、ユーザーが手動で調整するだけでなく、ゲームやコントローラー側から抵抗感を変化させることも技術的には可能になります。
例えばゲーム内で車を運転しているときにはハンドル操作に合わせて抵抗を変えたり、照準を合わせる場面でスティックを重くしたりするといった応用も考えられます。
ただし、今回の特許では具体的なゲーム内での利用例までは示されていません。手動調整と自動調整を同時にどのように利用するのかについても明確ではないため、現時点ではまず手動で抵抗感を変更できる機構が中心と考えたほうがよさそうです。
PS6のコントローラーに採用される可能性は?
今回の技術は一見すると新しいアイデアに見えますが、アナログスティックの抵抗感を変更する仕組み自体がSony独自の発明というわけではありません。
この特許につながる技術の出願は2021年までさかのぼり、過去の特許文献ではMattelやMicrosoftなどによる類似のアイデアも確認されています。Sonyは、すでに存在する考え方を独自の構造で実現しようとしているとみられます。
一方で、現在のDualSenseが採用しているアダプティブトリガーも、ゲームに応じてボタンの操作感を変化させることで大きな特徴となりました。今回のアナログスティックも実用化されれば、トリガーだけでなくスティックまでゲームに合わせて操作感を変えられるコントローラーにつながる可能性があります。
もちろん、特許を取得したからといって製品化されるとは限りません。現時点でSonyがこの技術を実際のコントローラーに搭載すると発表したわけでもありません。
それでも、次世代ゲーム機としてPS6が注目される中、もし将来のPlayStation向けコントローラーにこの仕組みが採用されれば、アダプティブトリガーに続く新たな操作体験になる可能性があります。特に、ユーザーが自分好みに抵抗感を調整できる点は、ゲームだけでなく、操作精度を重視するユーザーにとっても興味深い機能になりそうです。

