
Vivoは10月6日、ミドルレンジスマートフォンの新モデルとなるVivo V80を正式発表しました。Snapdragon 7 Gen 4や144Hz駆動のAMOLEDディスプレイ、7,200mAhの大容量バッテリーを搭載するほか、ZEISSと共同開発した3眼カメラを採用しています。
インドで発表されたグローバルモデルで、Android 17とOriginOS 7を標準搭載します。一方、前モデルのVivo V70と比べてメモリやストレージの仕様が引き下げられており、部品価格の高騰が影響したとみられます。
144Hz対応ディスプレイと7,200mAhバッテリー
Vivo V80は、6.59インチの1.5K AMOLEDディスプレイを搭載しています。解像度は2,750×1,260ドットで、最大144Hzのリフレッシュレートに対応します。ピーク輝度は5,000ニトとされており、屋外での視認性にも配慮された仕様です。

バッテリー容量は7,200mAhと非常に大きく、90Wの急速充電にも対応しています。大容量バッテリーと高リフレッシュレートディスプレイを組み合わせながら、長時間の利用を狙った構成となっています。
プロセッサには4nmプロセスのSnapdragon 7 Gen 4を採用しています。ただし、このチップは前モデルのVivo V70にも搭載されていたため、SoC自体は世代交代による性能向上がありません。
ZEISS監修の50MP望遠カメラを搭載
背面にはZEISSの協力を受けた3眼カメラを搭載しています。
メインカメラは50MPで、SonyのLYTIA 700Vセンサーを採用。光学式手ブレ補正に対応し、CIPA 4.5段の手ブレ補正性能を実現しています。

これに加えて、8MPのZEISS超広角カメラと、50MPのZEISS Night Telephotoカメラを搭載します。望遠カメラにはSony IMX882センサーを採用し、光学式手ブレ補正に加えて3倍光学ズーム、最大100倍デジタルズームに対応します。
ミドルレンジモデルながら、望遠カメラまで50MPとした点はVivo V80の大きな特徴です。
前モデルからメモリとストレージはスペックダウン
一方で、Vivo V80には気になる変更点もあります。
搭載するメモリは8GBのLPDDR4X、ストレージは128GB、256GB、512GBのUFS 3.1です。前モデルのVivo V70は最大16GBのLPDDR5XメモリとUFS 4.1ストレージを採用していたため、メモリ容量だけでなく規格そのものも大幅に引き下げられています。
Snapdragon 7 Gen 4についてもVivo V70から変更されていないため、処理性能という点では前モデルから大きく進化したモデルとは言いにくい構成です。
背景には、現在のメモリやストレージなどの部品価格高騰があるとみられます。Vivoとしては販売価格を抑えるため、性能に直結する一部のコンポーネントを旧世代規格に戻す必要があった可能性があります。
IP68・IP69や超音波式指紋センサーにも対応
Vivo V80は、IP68とIP69の防水・防塵性能を備えています。Bluetooth 5.4やeSIMにも対応するほか、ディスプレイ内蔵型の超音波式指紋センサーも搭載しています。
カラーバリエーションは、Horizon Blue、Sunrise Anthem、Stellar Blackの3色です。
インドでの価格は62,999ルピー(約10.1万円)から79,999ルピー(約12.9万円)となっています。日本円は1ルピー=約1.60円として換算しています。
大容量バッテリーや144Hzディスプレイ、ZEISSカメラ、防水性能などは魅力的ですが、Vivo V70からSoCが据え置きとなり、メモリやストレージまでスペックダウンした点は気になるところです。
特にミドルレンジ市場では価格競争が激しいだけに、Vivo V80は最新世代の性能を追求するというより、部品コストの上昇を抑えながら、大容量バッテリーやカメラ、ディスプレイといった分かりやすい部分に重点を置いたモデルと言えそうです。


