GTA 6を前にGTA Vがブラウザ上で動作、ローカル実行の可能性も

GTA 6の発売を待つ間に、前作GTA VをWebブラウザだけで動かすという驚きのプロジェクトが登場しました。専用ソフトをPCにインストールすることなく、Google Chromeなどのブラウザ上でGTA Vをプレイできる状態が一時的に公開され、実際に動作を確認したユーザーも複数現れています。

GTA Vをブラウザ上でプレイ可能に

今回のプロジェクトは「PlayGTA5.com」で一時的に公開されていました。通常のPC版GTA Vをそのままダウンロードするのではなく、ブラウザ上でゲームを実行する仕組みとみられています。

実際に、AppleのM3 Pro搭載MacでGoogle Chromeを使ってGTA Vを動作させた例も報告されています。

プレイ開始前には約700MBのデータがダウンロードされたとされますが、PC版のゲーム全体をインストールする必要はありませんでした。ゲームプレイ中に追加のアセットがダウンロードされる場合もあったようです。

ブラウザ上でGTA Vが動作している様子を撮影したスクリーンショットや動画もSNSに投稿され、複数のユーザーが実際にプレイできたことを報告しています。

クラウドゲームではなくブラウザ上で処理していた可能性

今回のプロジェクトで特に興味深いのは、単純なクラウドゲーミングではなかったとみられる点です。

通常、ブラウザから高負荷なゲームをプレイする場合は、ゲームをサーバー側で実行し、その映像をストリーミングする仕組みが考えられます。しかし今回確認された動作については、ゲームそのものがブラウザ内でローカル実行されていた可能性が指摘されています。

具体的な技術については明らかになっていませんが、WebAssemblyが利用されている可能性があるとされています。

一方で、GTA VのPC版実行ファイルをそのままブラウザ向けに再コンパイルしたのか、互換レイヤーを介して動かしているのか、それともブラウザで動作するよう大幅に変更された専用版なのかは、現時点では分かっていません。

いずれにしても、一般的なWebゲームとは比較にならない規模のGTA Vをブラウザ上で動作させたこと自体が、大きな技術的成果と言えそうです。

公開直後にサイトはアクセス不能に

ただし、このプロジェクトを現在も自由に試せるわけではありません。PlayGTA5.comは公開後まもなくアクセスできなくなり、多くのユーザーが実際にプレイできた一方、サイトにアクセスできなかったユーザーも少なくありませんでした。

プロジェクトの投稿者は、Rockstar Gamesによって停止された可能性にも言及しています。ただし、サイトが利用できなくなった理由が権利者による対応なのか、それともアクセスの集中によるものなのかは確認されていません。

現在サイトを訪れると、ソースコードを公開する意思を示すようなメッセージが表示される場合もあるとされていますが、プロジェクトが再び一般公開されるかどうかは不透明です。

過去にはGTA: Vice CityのデモをWebブラウザ上で動作させる事例もありましたが、今回のGTA Vはゲームの規模や要求される処理性能が大きく異なります。GTA 6の発売を目前に控えたタイミングで、GTA Vがブラウザ上で動作したことは、Web技術の進化を示す興味深い事例となりました。

もっとも、今回の実装がどのような技術によって実現されたのかはまだ不明な部分が多く、今後ソースコードなどが公開されれば、その仕組みがさらに明らかになる可能性があります。

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