
ソニーがPlayStation 5 Slim(PS5 Slim)の内部設計を予告なく刷新していたことが、海外ユーザー(@Modyfikator89)による分解調査で明らかになりました。一見すると単なるデザインやコラボレーションによるバリエーションモデルに見えますが、内部基板や冷却構造には大幅な改良が施されています。
新型マザーボード「EDM-051」を採用、内部レイアウトやHDMI周りを最適化
新たに登場した「ウルヴァリン リミテッドエディション(Wolverine Limited Edition)」の本体内部を開封したところ、リフレッシュされた新型マザーボード「EDM-051」が確認されました。
今回の変更は単なる外観やマイナーチェンジにとどまらず、従来のスリムモデルから以下のような多くの改良が行われています。
- マザーボードレイアウトの変更
- 内部構造の再設計および簡素化
- ヒートシンクの構造・素材の見直し
- 新型・低コストかつ最適化されたHDMIリタイマーの搭載
PS5 Pro技術を踏襲した冷却システムの進化

冷却性能に関しても、さらなるブラッシュアップが図られています。2025年にも冷却系の改善が行われていましたが、今回の最新リビジョンではAPU(プロセッサ)周辺の設計が改めて見直されています。

APU周辺の保護面および液体金属の封止構造(containment)は、上位モデルである「PS5 Pro」に近い手法へと変更されました。液体金属に直接露出する面積を小さく抑えることで、プロセッサ周辺で液体金属をより安全かつ正確にコントロールできるようになっています。
ボタン電池(CR2032)が交換可能に!ただし説明書は以前のまま?
今回のアップデートで特に注目されるのが、内蔵時計用ボタン電池(CR2032)がユーザーの手で交換可能な構造へと変更された点です。メンテナンス性(サービス性)が大幅に向上しており、長期間使用する上で非常に嬉しい改善と言えます。

しかし興味深いことに、本体に同梱されている取扱説明書は以前のバージョンのままであり、このCR2032電池に関する記述は一切ありません。ユーザーにとって有用なアップデートでありながら公式に触れられていない点も、ソニーらしい「サイレントアップデート」の一面を感じさせます。

まとめ
外箱やシェルのデザインが変わっただけのモデルに見えますが、その内部ではPS5 Pro技術のフィードバック、メンテナンス性の向上、さらには生産コストの最適化など、ソニーによる着実なハードウェアの熟成が進められていることが伺えます。


