
Nintendo Switch LiteにArch LinuxとKDE Plasmaを導入し、さらにSteamクライアントまで動作させることに成功したユーザーが登場しました。まだPCゲームを快適にプレイできる状態には至っていませんが、最終的にはSwitch Liteを電源を入れるだけでSteamが起動する小型のSteam Deckのような端末に仕上げることを目指しています。
この取り組みを紹介したのは、Linux Gaming subredditのユーザーです。Nintendo Switch Liteを通常のゲーム機として使うのではなく、LinuxベースのPCゲーム端末へ改造するという、かなり大胆な試みとなっています。
Arch LinuxにKDE Plasma、Steamまで動作
現在のSwitch Liteでは、Arch Linuxを起動できるだけでなく、デスクトップ環境としてKDE Plasmaも動作しています。
さらにSteamクライアントそのものの起動にも成功しており、ゲームパッド向けのUIまで表示できる状態になっています。投稿者は、この環境を「x1SteamOS」と名付け、Switch Liteを小さなSteam Deckのような端末にすることを目標にしています。
公開された画面にはSteamライブラリとCyberpunk 2077も表示されていますが、ゲーム自体はまだ動作していません。Steamを起動できたことと、PCゲームを実際にプレイできることの間には、まだ多くの技術的な課題が残されています。
ARM64向けにPCゲームを動かす難しさ
最大の壁となっているのが、Switch Liteに搭載されているNVIDIA TegraがARM64アーキテクチャを採用している点です。
PC向けゲームの多くはx86やx86_64向けに作られているため、そのままSwitch Lite上で実行することはできません。現在の環境では、x86/x86_64からARM64への変換に加え、ProtonやWine、Gamescope、グラフィックス周りなど、さまざまな部分を動作させる必要があります。
特にゲームを実際に起動するには、Steamクライアントが動作するだけでは不十分です。ゲーム本体と互換レイヤー、グラフィックス処理などが一通り正常に連携する必要があり、実用化までにはまだかなりの作業が残されています。
最終目標は電源を入れてそのままSteamを起動
それでも、Switch Liteという限られたハードウェア上でArch Linux、KDE Plasma、Steamを動かせたこと自体は大きな進展です。
投稿者が目指しているのは、Switch Liteの電源を入れるとSteamが立ち上がり、そのままゲームを起動できる環境です。現状ではまだ「Steamが動くSwitch Lite」という段階ですが、ARM64のTegra上でPCゲーム環境を構築するという技術的な挑戦がどこまで進むのか、今後の展開が注目されます。

